ものづくりへの「揺るぎない信念」

昨日、仕事で名古屋を訪れた。
その折、名鉄栄生駅のそばにある「産業技術記念館」を訪れた。
旧豊田紡績本社工場跡に残っていた建物を改装し、
トヨタグループがものづくりの大切さを伝えるためにオープンした
記念館とのこと。
まずは、当時の建物をそのまま利用したレトロな外観にビックリ。
日本が未来に夢を抱き、
ひたすら「前」を目指していた時代の雰囲気が漂う。
館内に入る。
繊維機械館、自動車館などに分かれて、
豊田佐吉以来、現代までのトヨタグループの
ものづくりの足跡が紹介されていた。
湖西の豊田佐吉記念館だったか、
織機の展示は前にも見たことがあったが、
ここでは当時の機械を実際に動かして見せてくれて、
その工夫や変化を実感することができた。
そして織機の成功で終わることなく、
次の時代を見据えて自動車の研究に取りかかる様子、
さらに現代のトヨタ自動車に至るまでの製品や
製造法の進化を追っているうちに
時間があっという間に過ぎてしまった。
もちろんそこには
「売って金をもうけたい」という意志はあるにせよ、
根底には「いいものを作りたい」、
そして「世の中を豊かにしたい」という
「揺るぎない信念」があり、
それに向かって進んできた人たちに心を打たれると同時に、
「うらやましさ」を感じた。
自分もこの人たちと同じような心持ちで生きていきたい、と感じた。