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多忙期に、ちょっとブレイク

年末の多忙期に入っているが、先週でそのピークが過ぎ、
この週末は久しぶりにのんびりできることになった。
昨日は前の職場のみなさんに声をかけていただき、飲み会。
元城町のリッチモンドホテル向かい、「きなこ」を訪れた。

古民家を改装したレトロな内外装(解体前のわが家のよう)に、
体にやさしい健康志向のメニューのお店だった。
サクッと上がった蓮根のチップスと自家製蒲鉾の前菜から始まり、
お刺身、黒ゴマの利いたサラダやサクサクの天ぷらは
おいしくありながら体にやさしいという印象だった。
メインは鶏肉や野菜、冬らしく牡蠣の入った蒸し鍋。
鍋といってもお湯(ダシつゆ?)を張った鍋の中に
蒸し器が置かれ、下から上がってくる蒸気で素材を蒸すという
別府の地獄蒸しのような要領だ。
つゆの味が素材にしみず、また素材からダシが出ない分、
ポン酢やにんにくしょう油やごまだれなどに付けていただく。
あっさりしていて、素材そのものの味がしっかりと感じられる。
素材が蒸されて出た、旨みのあるしずくを下に貯め、
その汁を使ってシメは雑炊。おいしくいただけた。
油揚げを生地にしたピザなど、変わり種メニューもあり、
(これまた、生地がサクサクしておいしいのだ。)
話のネタづくりにも使え、楽しめる、そんな店だった。
すっかりと落ち着いてしまい、気がつけば22時過ぎだったが
今回もこちらの店へ。

今回も楽しんだ。少しずつ勘も戻ってきたみたいな気が・・・。

ホント、いつもいつもすてきな店を探してきてくれて、
Nさん、どうもありがとう。また楽しみにしてます。

15回目の鎮魂、追悼、復興祈念。

先週末の神戸戦@ホムスタは夕方にゲームが終わったのだが、
名古屋行きのぞみ号の指定席は、あえて最終を予約した。
せっかくこの時期神戸に来たのなら、
「神戸ルミナリエ」なるものを一度見ておきたいと思ったからだ。
これまでにも神戸遠征の折には、観光ポイントを回ってきたが、
こればかりは、この時期でなければ見られない。
例年仕事の多忙期と重なり、訪れることはできずにいたが、
今回はせっかくの機会。元町から行列に加わり会場を目指した。

すごい人だが整然と整理されているのにある意味感心。
そしてすごい数の電飾。デザインも設営も大変だったろう。
きれいな灯りに心を打たれながらも、思うのは込められた祈り。
遠方からの観光客は趣旨を知らないまま、
年末のイルミネーションという認識でいる人も多いのでは?
東遊園地の灯りを見上げて、あの日、あの時を思い浮かべた。
震災から学んだことを、我々静岡県民も引き継ぎ、
生かしていかなければならない。
まもなく15年。来年もその日はやってくる・・・。

「帰るべきだった場所」


2日間かけてこの姿。
がれきの山と、周囲に漂う埃、
そして、へし折られた古木から漂うにおい。
物心ついてからずっと「帰るべきだった場所」だった家が
このように姿を変えてしまうと、
いかに朽ちて、もはや限界だったとはいえ、何とも言えない。
これで、これまでの「帰るべきだった場所」は消えた。
この場所もやがて道路に変わり、新たな町づくりのために
都市の一部として造り替えられて、生かされていくこととなる。
私も新たな家を「帰るべき場所」に造り替えていかなければ。

「当たり前にそこにあったもの」

新しい家に引っ越して1ヶ月以上が過ぎたが、
いよいよ古い家を取り壊すことになり、
明日、業者さんが作業にかかることになった。
昨夜は遅くまで古い家に残っていたいろんな物を
捨てる物とそれでも新しい家に移す物に仕分けし、
廃棄物用コンテナに放り込んだり、運んだりした。
最後に、子どもの頃から過ごした自室で
部屋の雰囲気、窓からの景色などを記憶にとどめながら
缶ビールを一杯。

あんなボロ屋でもこれでお別れかと思うと寂しいものだ。
先週末に続いて夜ではあったが、デジカメでパチパチ。
記憶だけでなく、記録にも残した。
明日、仕事から戻る頃にはまだ完全に解体は終わらないにせよ
その原形はかなり失われていることだろう。
この冬は中山だけでなく、もう一つ、
私にとって「当たり前にそこにあった(いた)もの」を
失うことになった。

さらば、「ぼくたちの」中山雅史

Jリーグディビジョン1 第34節
磐田 1-1 神戸 @ホームズスタジアム神戸

行くのか、行かないのか、前夜まで考えた。
仕事も滞っている。家の片付けもせねばならない、
どうもここのところ、たまった疲れも取れない。
テレビ観戦で済ませようか、とも思っていた。
しかし、スポパラで前節のビデオ映像を見ているうちに
自分の生き方にも多くの影響を与えてくれた彼を見送らねば、
という思いに駆られ、神戸に向かうことにした。
西に向かう新幹線の強引なスピードに身をゆだねながら、
前節試合後、彼が「まだ情熱が残っている」と言っていたが、
自分の方は磐田を追いかける情熱が消えかけているのかな、と、
ふと、考えたりしてしまった。
数年前の自分なら、四国だろうが、九州だろうが、
多忙期であろうが、迷うことなく出かけていったであろうに。
磐田のサッカーが魅力ないものになっていることもあろうが、
自分の中で何か変わりはじめているような気がする。

厳しいゲームの流れから、彼は結局ピッチに立つことなく、
90分が過ぎ、タイムアップの時を迎えた。
それでもゴール裏からは中山コール。
敵地であり、神戸側のシーズン末のセレモニーもあるため、
先日のようにサポとじっくり別れを惜しむ時はなかったが、
磐田としては最後のゴンダンスを、まずは磐田側で。

そして深紅に染まったホーム神戸側からのコールにも応え、
スタジアム全体から温かい拍手が送られる中、
最後にはピッチに深々と一礼をして、彼は去っていった。

心にポッカリと空洞ができた。
次のシーズンが始まる時、改めてその大きさを思い知るだろう。
でも、他チームとはいえ、彼がまだ走り続けているのならば、
自分もまだがんばらねば、と思う。
今まで本当にありがとう。
できることであれば、これからも私にパワーをください。
元気で。新天地での活躍を祈っています。