今年も夢のような「非日常的」2日間。

2日間、頭と心を空っぽにして、
「非日常空間」と化したこの街をたっぷりと満喫。
休み明けの今日から日常生活に戻れるか、と心配だったが、
それはそれ。
「戻らずにはいられない」
恐ろしいまでの「日常」という流れにのまれ、
朝のうちはぼんやりしてた頭もあっという間にリセット。
心配するまでもなく「社会復帰」できた。
そんな「日常」に戻った1日を終え、
遠い昔を思い出すかのように改めてこれらの画像を見た。
20141103tatiana_konoballs

タチアナ・コノボールズ、ウクライナ。
バランスボールを使ったアクロバットは表現力も豊か。
祖国が大変な状況の中、けなげに舞う姿が美しかった。
20141103duo_jacques_and_serge

デュオ・ジャック&セルジュ、フランス。
こちらは自転車を使ったアクロバット。
ただの曲乗りではなく、コメディタッチの表現あり、
2人のシンクロした動きの美しさあり。
時にドキドキハラハラ息をのみ、時に腹を抱えて笑い、
そして時に、2人そろった動きの美しさにうっとりする。
これはエンターテインメントとして最高!!と思った。20141103mr_fantastic

ミスター・ファンタスティック、アメリカ。
何だ、この男は!?
ずいぶん昔、私の幼いころに流行ったゴム人形、
「ミスターX」みたい。
(ま、さすがに彼は手足が伸びることはないのですが。)
軟体動物なのか、それとも関節がないのか、
とにかく手足の曲げ、ひねりが何でもあり!?
そんなくねくねの身体を使っての肉体派パントマイムだ。

さて、日本人も負けてはいない。
20141103mami_kano

加納真実。久しぶりに見た。
どこか「昭和」の深夜テレビ的なシュールなノリで
笑いをとるパントマイム(って言っていいのか!?)。
何がおもしろいのか、と戸惑っているうちに、
そのうちすっかり中毒にはまってしまう、そんな笑いだ。
20141103performer_kana

パフォーマー・カナ。
帽子を使ったジャグリングやフープなどを見せてくれたが
ホントに自らの芸にまっすぐで、それがすがすがしく、
見る側に「元気」「ハッピー」が伝わってくるのだ。
そして、美しい。
バレエのレッスンなども取り入れているのだろう。
フープダンスはうっとりとするぐらいに美しいのだ。
そして・・・。
20141103damejan

この日は彼を見るためにここにきたといってもよい。
昨年は「私と共演した」男、ダメじゃん小出。
今年も期待を裏切らなかった。
加納真実から「ジャパンカップ落選」を突っ込まれると
「これが世界に通じない芸だぁ!!!」
と自虐的にネタにして笑いをとりながら、
観客を自らのペースに引き込んでいく。
そしてお得意の観客いじりも健在。
考えておいた台本どおりに笑いをとりにいくのでなく
客のちょっとした反応など、その場の空気感を読んで
タイムリーに次の話題につないでいく、
その様は、本当におもしろい。
これもどこか、昭和の深夜放送的な香りがするかな。
腹を抱え、手をたたき、あまりにたたきすぎたのか、
何だかホイヤーの時計が狂ってしまう始末。
(さっきいじっているうちに直ったけれど、
これってホントに直ったのかな。それとも一時的?)

いやはや。今年も本当に夢のようなひとときを
この非日常的空間と化した街の中で過ごすことができた。
なかなか叶わない願いなのだが、いつか、いつの日か
「大道芸お泊まり2Days」をやりたいと思っているのは、
街ごと非日常空間となったこの静岡の街で、
その空気に包まれたまま眠り、その空気の中で目覚め、
そしてまた街に繰り出し・・・ってことをしてみたいから。
だけど、そんな贅沢は経済的にも時間的にも
なかなかできないものなんだな・・・。
でも、いつか、と思いながら歳を重ねていきたい。