考えたって踏んだり蹴ったり最後はガッカリで(何て歌だ!)

何かアリエナイ「失言」で、すっかり「うやむや」にされている
今日この頃だが、「神様」も「退任会見」を行ったようだし、
一度はこの4年間について記しておかないと、と思う。
と言うことで、長文失礼。

今回の一次リーグ敗退という結果については、
ここ数年の日本代表を見てきた人からすれば、ある意味
「想定の範囲内」だったのではないかと思う。
直前のドイツに2-2で引き分けた時には、一瞬、夢も見たが、
その後のマルタ戦を観れば、最終予選終了直後にヒデが
「このチームはまだW杯本大会を勝ち抜く力はない。」
と言っていた頃と何も変わっていないことが見抜けたはずだ。
「SAMURAI」などと名乗ることすら恥ずかしい、
そんなチームになってしまった
その原因については考えなければならない。

まず、「神様」の指揮官としての技量と経験は、
あまりにお粗末だった。
「選手の自主性を尊重」などという魅力的な言葉を並べながら
結局は、戦い方を選手に「丸投げ」し、
結局は、全てを「運頼み」にし、(アジアではそれが通用したが)
選手たちを同じ目標を目指す「戦う集団」として
形成することもできず、
「SAMURAI」として力が足りない、
もしくはふさわしくない選手がいても
自らの「思いこみ」と「ひいき」で起用し続け、
スタッフも自分への「イエスマン」だけで固め、
コンディション作りや適切な練習方法の選択、敵の分析と対策等
本当に仕事ができていたかどうかも怪しいのに
自分たちを正しく自己評価することもできず、
あとは・・・。
(まだまだ飲みながら語れば一晩中でもつきないだろう)

そして選手たち。
こんな指揮官の放任主義に甘え、
一方でプライドだけは大きくなり、
自分たちが「戦う集団」の一員であることを忘れ、
自分たちが選ばれなかった者の想いも背負った
代表であることも忘れ、
あとは・・・。(まだまだ・・・以下略)

こんな指揮官を独断で選んだキャプテン、
そして大本営発表的お気楽偏向報道で煽ったり、
敵軍の10番をイメージキャラクターみたいなのに起用したりした
節操のないマスコミ、
すべてに「喝!」ではないだろうか・・・。
ブラッター会長も似たようなことを言っていたようだが、
この4年間が差し引き「+」だったのか「-」だったのかと言われれば
「-」なんてものではない。大後退だ!!

そして、一番悲しく、悔しいこと。
我々サポが「青ユニ」に抱いていた
「誇り」が揺らいでしまった現実。
ドーハの時も、97年最終予選のホーム韓国戦の時も、
UAE戦の時も揺らぐことはなかった「青ユニへの誇り」。
それが「SAMURAI」としての美学すら忘れた散り方で
揺らいでしまった、ということが、残念でならない。
今大会のために手に入れた「日本刀」のユニフォーム、
私がこれに袖を通すことは2度とないだろう。
特に、その背番号とネームを背負うことは・・・。
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9番さんよ。
文句があるなら、結果を、とは言わない、
「SAMURAI」らしい戦いぶりを見せてくれ。
(少なくともボールを持ったら前ぐらい向けや)
新しい指揮官の下で・・・。

「今更」ですが、「TRIP TO THE STADIUM」の中に、今回のドイツW杯観戦記を掲載しました。

ただ、ただ、悲しい。

今日までの「4日間」という時間は
このブラジル戦でどんな「結果」が出ようとも
それを受け入れる、受け止めるための
「心の準備」
をするには、適切な時間だったように思う。

だからか、前半ロスタイムに追いつかれても
タイムアップで負けが確定しても
私はそれを冷静に受け止めることができていた。
一次リーグ敗退という大会通じての結果にも
そんなにダメージは受けていない。
(豪州戦の後のダメージの方が100倍ぐらい大きかったよ。)

ただ、ただ、悲しいのは
追いつかれてからの選手たちには、
どう見ても
「SAMURAI」ではない者がいたこと。
結果ではなく、
「ぼくたちの代表」と胸を張って言える、
そんなチームになっていなかったこと。
「SAMURAI」には
散り方にも「美学」ってものがあるんじゃないかな?

大会全体、そしてこの4年間についての総括は
また改めて・・・。
ところでヒデはどうなっちゃうんだろう・・・。

首の皮0.1枚

いいなぁ・・・。
試合後のスタジアムに残って余韻を楽しむみなさん。
(前試合ではまちがってもそんなことアリエナカッタし。)
ただ、テレビカメラに向かってはしゃいでるみなさん、
あんたら、何か勘違いしてない?
次、ブラジルさんに勝たないといけないんだぜ?
ただ、自分がこのゲームを現地で観ていたら・・・、
テレビカメラに向かってはしゃぐことはしないけれど、
多分、この後はホテルにこもってピザなんか食わずに
旧市街地か中央駅のそばに出て、
「焼きソーセージとビール」だろうなぁ・・・。(失礼)
とはいえ、次戦はあんなにシュート外してくれることは
アリエマセンから、お願いですから
「ドルトムントの虐殺」なんて後世に語り継がれないことを
祈りたいです・・・。

24時間もかけて国民を焚きつけたテレ朝さんはパスして
当然のことながらBSハイビジョンで見てたけれど、
前磐田監督、「超前向き」だなぁ。
そのノー天気前向きさが今の磐田を作り上げたんだろうな。
その一方で横浜のオジサンは冷静だな、と思いました。

あ~ぁ、
せめてこの引き分けが初戦だったらなぁ・・・。

Football fever : Priceless

久しぶりに出勤。机の上には3日分の仕事が。
竜宮城から戻ったかのような気分だ。
何人かの人たちから声を掛けられる。
「行ったかいがなかったね。」
と。
しかし、私はこう答えた。
「確かにゲームだけで言えば。
 でも、5日間トータルで考えれば、
 W杯を、ドイツを、十分楽しんできましたよ。」

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昨日のカキコを繰り返さないが、
確かに日本戦は虚しいものだった。
しかしレーマー広場、ハウプトヴァッフェ、
マイン河畔のFAN FESTA会場、
そしてカイザースラウテルンのスタジアム周辺で
キックオフ前に感じた「W杯の雰囲気」は
とても素晴らしいものだった。
できることならこのまま
この「雰囲気」の中にもう数日浸っていたい、
いつの日かまたこの雰囲気の中に戻ってきたい、
という気持ちにさせてくれるものだった。
決してマスターカードの回し者ではないが、
タイトルのとおりに感じた。
観戦したゲームで日本が勝てなかったことは残念だが、
「W杯で負けることの心痛」を
現場で体感できたのも一つの経験になったし、
またいつの日か、リタイアした後になる可能性が高いが、
「W杯で勝つことの歓喜」を再び現場で味わえたらと
思えるようになった。
(その時はSHOCHAN、ぜひ今度こそご一緒に。)
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いろんな想いを残して、「私のドイツ」は終わった。
でも、W杯はまだ終わっていない。
もちろん、「ぼくたちの代表」もまだ終わっていない。
まだまだ楽しませてもらいたい。

サッカーは90分間で行う競技だから・・・

選手たちは最初の60分間はよく集中していたと思う。
実際守備についてはミスらしいミスは
前半はほとんどなかったと思う。
これについては「すごい!」と感心した。
しかし、相手の当たりの強さのほかに、
ミスを恐れるためか、攻撃面では固さがあるのは否めなかった。
そのためか相手に読まれ、チャンスがなかなか作れなかった。
俊輔の絶妙なキックから先制した後も、
これは変わることはなかった。
「2点目」が入っていれば・・・この固さは和らいだかもしれない。
また、暑さの中でも勝利に向けてモチベーションも上がり、
体を動き続けさせることもできたかもしれない。
しかし相変わらずの決定力のなさ、
そしてFWをはじめとする勝負しない「弱気さ」などなど、
要因はいろいろあるのだろうが
日本に2点目がもたらされることはなかった。
そして後半、明らかに動きが落ちた選手が出始めた。
交代で小野伸二を投入したこと自体は理解できたが、
パフォーマンスが落ちた選手はそのまま残すなど、
交代の意図は不明確で押し込まれる場面が増えていった。

後半30分ごろだったか、
場内の大画面に、声を失いうつむく
オーストラリアサポが映し出された。
私は思った。
「なぜそんなに悲観するのだ?
 今流れはそっちに行ってるはずなのに。」
試合が動いてしまったのはその後だった・・・。
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最終的に屈辱的な結果となった。
フランクフルトに戻ったが、
とても街へ出て食事をできる気分ではなかった。
気分的なこと、21時過ぎになっていて治安が心配なこと、
そして他国サポの目も気になった。
こんな夜に市街地に出ていけば絶妙のカモだ。
何を言われるかわからない。
(今思えば、これは弱気だったかな、と思う。言いたい奴には言わせておけばよかったのかもしれない。でも、そう思えるぐらいこの夜は青ユニに「誇り」をもてなかったのだ。)
結局、ドイツ最後の夜の食事は外に出ることなく、
慣れない英語を駆使して、ホテルのバーにピザをオーダーし、
部屋でビールを飲みながら食べることで終わった。

サッカーは90分間で行うものであり、
最初の60分間だけよくてもダメ、というのであれば、
W杯の一次リーグは3試合で行うもの、とも言えるのだろうか。
そう考えるのならば、まだ終わったわけではない、のだが。