「U-23(22)」カテゴリーアーカイブ

世界がぼくたちを待っている。

2012ロンドンオリンピック 男子サッカーアジア最終予選
U-23日本代表 4-0 U-2バーレーン代表 @国立競技場

おめでと!!
五輪代表のバーレーン戦と言えば、
8年前のアテネ五輪最終予選、埼玉での嫌な記憶が頭を過ぎる。
勝って当然、そんな思い上がった気持ちを打ち砕く
虚しい敗戦だった。
試合序盤は、そんな嫌な記憶を思い出すような難しい展開。
攻めながらものにできない、
そして一瞬のカウンターからたちまちのピンチ・・・、
勝てるはず、でももしかして、というもどかしい時間だった。
それを解き放ってくれたのが、扇原と清武だった。
原口の折り返しも見事だったが、浮かさないように
抑えを効かせた鋭いシュート、見事だった。
その後の清武も、よく走り込んでいた。
U-20で世界に出られなかったこの世代が、
初めて世界にチャレンジできる機会を得た。
この意味は大きい。
目指せ、「脱・谷間」!
日本サッカーの進化は続いていく。
このゲームは、その第一歩だ。

勝ったからこそ

2012ロンドンオリンピック 男子サッカーアジア最終予選
U-23日本代表 4-0 U-23マレーシア代表 
@National Stadium Bukit Jalil

朝起きて、床の中でめざにゅーを見ながら手をたたいた。
シリアがバーレーンに敗れたのだ。
これで自力出場が復活。最終戦で大量得点を取る必要はなく
普通に勝てば(あえて引き分けでも、と言わない。)
五輪出場を決められることになった。
一つホッとしたが、決して安心はできない。
次節の相手、バーレーンには、
これまでにも何度も痛い思いをさせられてきた。
アテネ五輪予選では、ホーム埼玉スタジアムで
0-1で敗れるのを目の前で見せつけられ、
苛立ちながら浦和美園まで歩いたのを今でも覚えている。
昨日の試合、序盤の単純なミスからの逆襲をはじめ、
弱気な後ろ向きのプレー、工夫のない浅いプレー、
そしてゴール前での決定力のなさなど、
課題がいくつも露呈した。
特に終盤、相手の足が止まっているのに何もできず、
そのままタイムアップするところなど、情けない。
バーレーン戦への不安を強く感じるのと同時に、
この世代がこれまで世界の舞台に立てなかったことが
わかるような気がする時間帯だった。
このままこの世代がアジアから出られず終わるのと、
世界へ打って出て、五輪を経験するのでは、
今後のA代表強化を考えても、得るものが全く違う。
課題を乗り越え、何があっても五輪に出なければならない。
そのためにも、この勝利に浮かれることなく、
次に向かってしっかりと準備をしてほしい。

一週間経っての今ごろですが。

2012ロンドンオリンピック 男子サッカーアジア最終予選
U-22日本代表 1-2 U-22シリア代表 
@ヨルダン アンマン 
King Abdullah International Stadium

まだ道が断たれたわけではないから、意外と心は平静だ。
しかし、あのロスタイムの一発でかなり厳しい状況に
なってしまったことは確かだ。
勝ち点1を分け合うのと、相手に3与えるのでは大違いだ。
いわゆる「自力」が消えてしまったわけだから。
それぐらいに悔やまれる一発だった。
そもそも試合の入り方がよくなかった。
つないで攻めを組み立てようという様子が全く見られない。
サイド攻撃も全く機能しない、て言うか、させようとしない。
守りにしたって、全然ついて行けてない。
前半ロスタイムの同点ゴールは本当にキレイにつながったが
よかったのはあの場面ぐらいではないだろうか。
オフ明けJ開幕前とはいえ、あの動きはいただけない。
残り2試合、死にものぐるいで勝ちにいくしかない。

もう「谷間」とは呼ばせない。

2012ロンドンオリンピック 男子サッカーアジア最終予選
U-22日本代表 2-0 U-22シリア代表 @国立競技場

私自身、あきらめてはいなかった。
これまでにも最後の最後で勝ち越し、というゲームを
何度か見てきたし、その逆もあった。
ただし、ここ最近は代表も、そして特にJでは
結局そのままズルズルと、というゲームがあまりに多く、
あきらめてはいなかったが、期待してもいなかった。
「あるがままを受け入れる」ことに慣れきっていた。
でも、今日の彼らはちがった。
最後の最後まで勝ち越すつもりで戦い、勝ちきった。
2008年のSBSカップに失望したあのU-19チームとは違う、
選手個々がJや海外、大学で戦い続ける中で
確実に成長しているように感じられた。
いよいよ年明けのアウェー、シリア戦が大事になってきた。
オフの過ごし方が難しくなるだろうが、
谷間を埋め、頂点に向かうためにもがんばってほしい。

「JAPAN BLUE」もご覧ください。

九州で正解、山崎で正解

2012ロンドンオリンピック 男子サッカーアジア最終予選
U-22日本代表 2-0 U-22マレーシア代表
@ベストアメニティスタジアム

まずは昨日の試合、九州でやろうって最初言いだした人、
その人は「ネ申」だね。
関東でやってたら、試合自体できなかったかも。
雨もほぼ降らず、まずまずのコンディションの中、
大勢の熱い九州のサポの中でのゲームとなった。
だからこそ・・・、
だからこそ、快勝したかった。
最終予選だし、簡単ではないことはわかっているけれど、
決めるべきところで決め、スタートダッシュを決めたかった。
悔しいね、あれだけシュートを撃って入らないというのは。
そんな時間が長く続くと、気分的にもダウンしてくるのは
仕方がないだろう。
しかしそのような中で悪い流れを変えたのは
途中投入の山崎であり、永井だった。
磐田サポとしては、山崎がスタメンでないのは残念だが、
こういう形でも「仕事をしている」姿を見るのは嬉しい。
動きからも表情からも「何とかしたい」という
彼の気持ちが伝わってくる、そんな後半だった。
そして清武。改めてそのポテンシャルを感じた。
J1では敵ということで複雑だが(早く海外に行け!)、
ぜひ力を積み上げて来年につなげてほしい。