常にそこに、あの男の影が。

2014 Jリーグディビジョン2 第20節
磐田 1-0 山形 @NDソフトスタジアム山形

厳しいゲームだった。
なぜならゲーム中、常にある男の影が忍び寄り、
磐田のチャンスの芽をことごとく摘んでいたからだ。
背番号7、松岡亮輔。
いつか花開くのでは、と思われながら、
結局、磐田ではその存在感を示すことなく去って行った
その男の意地が、試合の要所要所で効いていた。
結果、磐田は押されっぱなしだった。
前田の存在感のなさに失望し、
代わりに入った金園は相変わらずの空回りで虚しくなり、
ことごとくチャンスで外す山崎の失態に
もはや「諦め」が心の中に漂い始めていたその時だった。
松本山雅が勝利で終わっているのは知っていたので
「3位転落」という考えたくないことが
頭に浮かび始めたその時・・・。
「前がダメなら、俺がやる」とばかり、
ぽっかり空いたそのコースに、
しっかり抑えたすばらしいシュートが放たれ、
確かにネットは揺れた。
駒野!!!! 後半30分を過ぎての先制点だ。
ここからの磐田は、これまでの試合では見せなかったような
落ち着いた試合運びを見せた。
退いて守る、というわけでもなく、
高めの位置でボールキープ。冷静だった。
何とか勝ち点3を得て、2位キープ。
苦しい戦いだったが結果が大事。何よりだった。
次は勝ち点10差の7位、京都サンガ。
これまた相手に勝ち点を与えるわけにはいかない。
厳しいゲームが続くが、勝ち続けなければならない。