常にそこに、あの男の影が。

2014 Jリーグディビジョン2 第20節
磐田 1-0 山形 @NDソフトスタジアム山形

厳しいゲームだった。
なぜならゲーム中、常にある男の影が忍び寄り、
磐田のチャンスの芽をことごとく摘んでいたからだ。
背番号7、松岡亮輔。
いつか花開くのでは、と思われながら、
結局、磐田ではその存在感を示すことなく去って行った
その男の意地が、試合の要所要所で効いていた。
結果、磐田は押されっぱなしだった。
前田の存在感のなさに失望し、
代わりに入った金園は相変わらずの空回りで虚しくなり、
ことごとくチャンスで外す山崎の失態に
もはや「諦め」が心の中に漂い始めていたその時だった。
松本山雅が勝利で終わっているのは知っていたので
「3位転落」という考えたくないことが
頭に浮かび始めたその時・・・。
「前がダメなら、俺がやる」とばかり、
ぽっかり空いたそのコースに、
しっかり抑えたすばらしいシュートが放たれ、
確かにネットは揺れた。
駒野!!!! 後半30分を過ぎての先制点だ。
ここからの磐田は、これまでの試合では見せなかったような
落ち着いた試合運びを見せた。
退いて守る、というわけでもなく、
高めの位置でボールキープ。冷静だった。
何とか勝ち点3を得て、2位キープ。
苦しい戦いだったが結果が大事。何よりだった。
次は勝ち点10差の7位、京都サンガ。
これまた相手に勝ち点を与えるわけにはいかない。
厳しいゲームが続くが、勝ち続けなければならない。

2日経ったのに、まだこれしか言えない、語れない。

2014 FIFAワールドカップ ブラジル
1次リーグC組 日本代表 1-4 コロンビア代表
@ブラジル連邦共和国 クイアバ Arena Pantanal

二晩経っておいて今さら言うのも何だが、
ゲームが終わった瞬間に感じたのは、
悔しさというよりも、無念さだった。
選手たちが言っていたような「優勝」なんて
申し訳ないが、あり得ないと思っていたし、
この結末は何となく予測していた。
ただ、あそこまで何もできないで・・・というのを
改めてノンフィクションとして目の当たりにすると
それはそれで厳しいものがあった・・・。
今はまだ「総括」なんて、軽々しく、簡単にはできない。
心を整理するだけで、いっぱいいっぱいだ・・・。

日本代表のニュースよりも・・・

ネットのニューストピックスに並んだこの記事に、
心が痛み、何ともやりきれない気持ちになった。

「フリーアナ荻島正己さんが食道がんで死去」

かつてSBSラジオの「1400デンリクアワー」という番組で
「デンリク4人衆」と呼ばれ人気を博し、
「水曜の夜はポップス、ロックのリクエストを。」
と呼びかけて、当時小学生の私に洋楽なるものを教えたり、
今思えば、タレントアナウンサーの走りなのか、
「KETTAWAYS」というバンドを番組中で結成して
局のイベントなどでライブなどを行って、
当時中学生の私に初めて「バンド(?)のライブ」に
足を運ばせたり・・・。
気がつけばTBSに移籍し、朝の顔に。そしてフリーに。
爆発的に売れていたわけではなかったが、
それでも時々見かけると、なんだか懐かしく、うれしく、
そんな思いで活躍を喜んでいたのだが。
少し前にがんを患っていると聞き、心配はしていた。
そして、ついに・・・。
残念。そして、複雑だ。
御冥福をお祈りいたします。

Youは何しにブラジルへ?

2014 FIFAワールドカップ ブラジル
1次リーグC組 日本代表 1-2 コートジボワール代表
@ブラジル連邦共和国 レシフェ Arena Pernambuco

2014 FIFAワールドカップ ブラジル
1次リーグC組 日本代表 0-0 ギリシャ代表
@ブラジル連邦共和国 ナタール Estádio das Dunas

もう、ここまでの2試合については、いろんなメディアで
その論評が語り尽くされているところもあるし、
今さらここで、という感じだろう。
ただ、それでもあえて言うのならば、
夢の舞台に立ち、叶える場が目の前に用意されてるのに、
君たちは一体そこで何をしているのだ、と言いたい。
そんなことをするために4年という歳月をかけ、
中東や中央アジア、北朝鮮、オーストラリアなど、
過酷なアウェーを転戦しながら予選を戦い抜き、
そんな地球の裏側までやってきたのか? と言いたい。
このまま終わったのでは、カイザースラウテルンで
失意のどん底に突き落とされ、そのままなすすべなく
終わってしまった8年前に時計の針を戻すことになる。
何をするために、今まで何をしてそこに来たのか、
今一度考えて、強い気持ちをもって戦うべきだ。
忙しい中だが、私は今から休み、明日早起きする。
おそらく、日本中で数千万という人間がそうするだろう。
「盛大にやってくれや!!」

サッカーは「名前」でやるものではないんだなぁ。

2014 Jリーグディビジョン2 第19節
磐田 1-2 湘南 @ヤマハスタジアム(磐田)
20140621vs_shonan

先週末の朝方、見ていた別のサッカーの試合で
あるチームで「有名選手」が途中から出てきたら、
その対戦相手チームが一気にガタガタになっちゃって、
サッカーってやっぱり「名前」でやるものなんだな、
と思っていたら、それは大きな間違いだということが
よくわかった、というゲームだった。
元代表選手とか、ビッグクラブ経験者とか、
そんなの一人もいなくたって、
ボールを奪うべきところで奪って、
走るべきところで走って、通すべきパスを通して、
決めるべき場面でしっかり決めることができていれば、
ゲームには勝てるのだ。
磐田も、今季のゲームの中では一番気合いが入っていたし、
ボールの奪い方は修正してきたし、よく走っていたが、
相手の方が一枚上手だった。
少なくとも、昨季対戦し勝てた湘南とは違うチームだった。
「現時点では」J2優勝にはふさわしい、と思う。
ただ、リーグ戦はまだ半分近くある。
磐田だって、最初は優勝争いをしていたけれど、
後半総崩れし、結局下位だったというシーズンもあった。
何があるかわからない。
少なくともW杯で日本がグループリーグを突破するよりも
確実に可能性は残されている。
勝ち続けるしかないのだ。

PS.菅沼駿哉はもう少し、クリアの仕方の練習を
した方がいいな・・・。