これを打ち終えてから一晩、アップすべきか迷いました。

昨年夏、陸前高田を訪ねた時のこと。
いろいろ思うことはあったが、一番衝撃を受けたのが
背丈に近い雑草が生い茂る荒地を彷徨い歩く中、
突然目の前に現れたこの景色だった。
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今となっては全く想像もつかないが、
この場所はこの市の玄関口であるかつての陸前高田駅。
それがこの状態。
近づくまで、そこにプラットホームがあることに
全く気がつかなかったのだ。
何もかも奪い尽くす津波の恐ろしさに胸をえぐられた。

あの日から3年。
この間、私は宮城、岩手と訪ねてきたが、
まだ足を踏み入れていない、踏み入れられない、
そんなところがある。福島だ。
しかしこの国は、そんな「過去の」出来事に目をつぶり、
一国の総理が世界に向けて「管理下にある」とまで言い、
世論もそのイケイケムードに押し流され、
原発再稼働反対を唱える者は「左」で「売国奴」だ、
ぐらいの雰囲気になりつつあるように、私は感じる。
3年前に起こったこと。
その間できたことと、できなかったこと。
今、改めてもう一度見つめ直してから、
これから進む道を考えた方がいいと思うし、
それがこの辛い出来事を無駄にしないことに
なるのではないかと思う。