「天空の城」、その逆転の発想。


出張後に姫路に残り、昨日は1年半ぶりに姫路城を訪ねた。
以前こちらで紹介した、姫路のTさんも一緒だ。
1年半前に訪ねた時も、既に天守閣は修理に入っていて
クレーンを使って足場が組まれ始めていた。
しかし、今回訪ねてみると、天守閣は巨大な体育館のような
鉄骨造りの「建物」にすっぽりと覆われていた。
この「建物」の中で屋根瓦を葺き直したり、
漆喰の壁面を剥がし、塗り直したりする作業が行われ、
その作業の様子を見学できるというのだ。
入ってみて驚いた。
完全に「博物館の展示室」だ。
工事の作業現場、という荒削りな雰囲気はまるでなく、
キレイな壁面や床に囲まれたロビーから
案内のお姉さんに誘導されてエレベータに乗り、
降りると、そこには姫路の街を一望する展望ルーム。
ここまで、まるで東京タワーに昇る時のような流れだ。
そして、博物館の展示室のごとく、説明の掲示があり、
大きなガラス張りの「ショーケース」の中で、
今まさに行われている修理や、瓦や壁面をはがした
いわば「工事中のお城」を見ることができる。

工事の現場をヘルメットをかぶり、不安定な足元を
気にしながらのぞかせてもらう、なんてレベルではない。
修理の様子を「展示している」という感じなのだ。
修理中で天守内部を公開できないのを逆手にとって
「今しか見られない修理中の姫路城を
 皆さん、ぜひ見に来てください!!」という感じだ。
何と言っても、タイトルがすごい。
この公開施設、「天空の白鷺」と言うのだ。
(ラピュタかよ!!!)
この修理中の城を見てくださいという逆転の発想や、
このネーミングを考えた人のアイデアには敬服するし、
展示を見ていたら、姫路の人がいかにこの城を大切に思い、
市ぐるみで残そうとしているのがわかって、心を打たれた。
修理中のお城を「展示」しているということは、
また改めて訪ねれば、違う工程を見られるということ。
こちら方面を訪ねる機会があったら、
また足を運んでみたい、と思った。

ホントに忙しいんだけれど


旅に出た。
といっても、仕事なんだけれど。
旅費は日帰り分しか出ないんだけれど、
関ヶ原の雪が心配なので、前乗り。
現地近郊の大都市のビジネスホテルに入っている。
実はスゴク忙しい。
でも、せっかくボスから機会をいただいたし、
忙しさに流されて、ここのところ大事にしていなかった
本来一番大事にしなきゃいけない仕事を
一工夫するヒントを見つけられたらな、と思っている。
新幹線も、東方面は関東方面の遠征で
しょっちゅう乗っているので、あまり刺激がないが
こうして西に向かうと、いつもと勝手が違う感があって
それがいいね。
駅で降りたら、どっちに行っていいのかわからないのがいい。
かつてJで遠征を始めたばっかの頃もそうだったな。
居心地が悪い、勝手が違う感満載のアウェーが
逆に面白かった。
(このごろは敵地も制覇した感があって、それが
 味わえないのが残念・・・。)
さてさて、明日も早い。
残り時間を大事に使わないと・・・。

雨は上がったが、放水訓練はなし。

地元の自主防災会の出初め式に行ってきた。
式典自体は偉い方のあいさつが中心で、形式的なものだが、
760人近い人が集まったという。
私の地区の対人口比から行くと、これはすごい数字だ。
それだけ皆の関心が高いということだし、
地域のつながりが強いということでもあるだろう。
ただ、参加者の顔ぶれを見ていたら、年齢層が高い。
私自身などは最若手の方で、主力は70代、60代。
実際、日中に災害が起きれば地元にいるのはこの世代だし、
それはそれでいいのだが、10年後、20年後を考えると
心配ではある。
もっとも、私自身も前の前の職場での経験や、
前の職場で取り組んだ仕事から、影響を受けなければ、
こういう場所に出て行ったかどうかわからないのだが。
式典が終わってから、地元の公民館で食事しながら
津波からの避難の経路について、確認が行われた。
間もなく3.11から1年が経つ。備えは大事だ。

PS.
昨日のアヴァンティを聴いて、スキーへの思いがムクムク。
さしあたって、7日のやぶはらツアーをこちらにアップ。

「ロッジ前までノーチェーンでOKです。どうぞ。」


やぶはら、最高だった。
晴天、無風、アイスバーンも「ガリガリ」もない最高の雪質、
そして「プライベートゲレンデ」なみの空き具合。
楽しむのに最高の条件がそろっていた。
遠くに穂高や蓼科方面の山々を臨みながら、
視界に人っ子一人いない尾根を、サクサクとエッジを効かせて
麓に向かって落ちていくのって気持ちいいねぇ。
それに、このやぶはら、自分の記憶をたどってみると
どうも15年以上ぶりのような気がする。
当時なかなか勇気をもって下を向けなかったどんぐりコースで、
自信をもって下を向けるようになっていたことに上達を実感し
すごく嬉しかったのと同時に、時の経過をせつなくも感じた。

帰った後は、前回と同じく「帰ってからの宿題」です・・・。