初めから岡田ありき?

1998年、フランス。
我々は世界との差、現実を思い知らされた。
まだまだ日本サッカーは発展途上で、
謙虚に世界から学ばねばならないことを
痛感させられたはずである。
あれから10年、
日本サッカーは大きく変わった。
しかし・・・、
世界から学ぶことはもうないと言えるぐらい
日本サッカーは成長したのだろうか?
新日本代表監督、岡田武史氏。
彼ではダメだとは言わない。
実際、日本人から選ぶのならば彼がベストだと思う。
W杯を戦うのに「経験」がいかに必要かは
前々指揮官のダメダメぶりでも明らかだ。
頭脳派だし国内での実績もある。
しかし・・・、
オシムが目指していた方向と岡田監督が目指す方向が
同じではないことはだれの目にも明らかだ。
ここで岡田監督を選んだと言うことは、
日本サッカーの目指すべき方向を転換した、
ということなのか? ちがうだろう?
実際この期に及んで協会はまだ
「オシムの継承」なんて矛盾したことを言ってるわけだし。
十分議論をせず、手も尽くさず、身近なところで手を打ったような、
もしくは「初めから岡田ありき」だったような、
そんな気がしてならない。
まるでどこかのクラブチームのようで、
これからの代表が、日本サッカーが不安でならない。
ただ、こうなった以上は仕方ない。
日本サッカーがあの後10年でここまで変わったように、
(途中「失われた4年間」はあったが。)
彼があの後10年間でどう変わったかに期待して
今後の代表を見ていきたいと思う。