「磐田」カテゴリーアーカイブ

そして、その日は来た。


「いつかその日が来る。」
そんな覚悟は、彼が磐田のスタメンから遠ざかり始めた
頃からし始めていた。
しかしそれは「いつか」であり、その時までの間には
曖昧な、不確定な、ほんわかとした、霧のような時間が
まだ横たわっているものと何となく思っていた。
札幌で出番が減り始めても、その時までの時間は、
何となく、まだ「ある程度」あるものだと思っていた。
しかし、霧の向こうの景色が急にクリアに見えるように
その時は突然にやってきた。
中山雅史、引退・・・なのだそうだ。
私がサッカー観戦の楽しさと出会って以来、
常に人生のお手本であり、あんな風に生きたいという
憧れでもあった。
彼が現役でがんばっているのであれば、
私も自分の持ち場でがんばろう、
そう思わせてくれる存在だった。
そういう意味では支えを一つ失った気分ではある。
しかし、だからといって私が足踏みするわけにはいかない。
彼が勇気を持って第二の人生を歩み始めるのであれば
私もがんばらねば、と思ってやっていきたい。

「このままでは終われない」からの執念

2012 Jリーグディビジョン1 第34節
磐田 2-1 ガンバ大阪 @ヤマハスタジアム(磐田)

勝って終われてよかった。
ガンバには恨みはない。鹿島ほどの遺恨もない。
年間34試合のうちの1試合をしっかりと勝つ。
そのために最高の準備をし、最高のメンバーを選び、
全力を尽くしてプレーをするのは当然で、
その結果、ああいうことになっただけなのだ。
ここ最近不調だった前田が、とにかくゴール前に
つめるという姿勢から生まれた先制点、
そして今季「カワムラタカヒロ化」しつつあった
背番号7が意地を出してもぎとった2点目、
ゴール前での体を張った守り(運もあったが)、
どれも「このままでは終われない」という選手たちの
気持ちがにじみ出ていた。
結果、2桁順位。
実は残留すら危うかったという事実などもあり、
シーズンとしての結果は納得できるものではない。
ただ、年間を通しての総括は今日の結果とはまた別物
なので、いずれこの場に表したいと思っているが、
選手たちの気持ちが結果に結びついた、という意味で
取りあえず今日の勝利はよかったと思う。
この後は天皇杯。まだ世界への道は閉ざされていない。
選手たちの、指揮官の、クラブの「本気度」を、
改めて年末、見せてもらおうと思う。

最低限のMISSIONは、FC東京によって成し遂げられた。

2012 Jリーグディビジョン1 第33節
磐田 0-2 大宮 @NACK5スタジアム大宮

また2失点の完封負け。
わたしがガックリ来たのは、同点への希望すら潰えた2点目。
何のことはない、ゴール前をポッカリ空けてフリーを作り、
簡単に蹴り込まれている。
本当に弱い守りだ。
指揮官も迷いがあるのか、毎試合のようにDFラインが変わる。
(ダメなら変えるのはわからないでもないが、変わりすぎ。)
この辺が連携が構築できない理由かもしれない。
攻めについてもワンタッチ、ツータッチしながら
ボールを持つ間に、すっかり相手に読まれている。
厳しいプレスに阻まれると何もできないのも変わらない。
前田1トップも機能せず、康裕も不運な負傷交代とはいえ、
その後に入った山崎は相変わらず。
これなら金園との2トップの方がよかったかな。
藤田や山田らのシュートで惜しいシーンもあった。
でも、全体で見れば前節から何かチームが変わったという
いい材料は何も見つからないままの8試合勝ちなしという
惨めな結果となった。
FC東京がG大阪を引き分けに抑えたことで、残留は確定。
しかし相変わらず悪い流れを変えられない、
そんな采配を見ていると、残留を決めたとはいえ、
来季もこの指揮官でいいのかという疑念をもたざるを得ない。
昨日よかったことはこれだけ。↓

今年初のグラコロ。
デミチーズグラコロにしてみた。
でも、負けの虚しさで・・・。

「どしゃ降りの雨の中で」

2012 Jリーグディビジョン1 第32節
磐田 0-2 名古屋 @ヤマハスタジアム(磐田)
(BGMには和田アキ子の「どしゃ降りの雨の中で」をどうぞ)

雨に打たれながらのタイムアップ、ため息しかなかった。
「優勝」とか「世界」とか言っていた自分が恥ずかしい。
相手方は今まさに「世界」への切符を争っているチーム。
今日のゲームを見れば、自分たちが「世界」に出るのが
ふさわしいチームかどうか、残念ながらはっきり見えた。
ボールが足に着かない。
ボールをとってもすぐに取り囲まれ、奪われる。
トラップしたボールやパスコースを読まれたボールも
次々と名古屋にかっさらわれ、ゴール前に迫られる。
前節のように、この時間帯は磐田の時間帯だったのに、
という時間帯はほとんどなく、防戦一方だった。
情けない。あと2試合、こんな試合が続くのだろうか。
今年もまさかの降格争い・・・なのか?

2週間かけて準備した結果がこれなのか?

かつて磐田に足繁く観戦に訪れていた人が
気がつくと、足を運ばなくなっていた、とか、
かつては熱意をもって頻繁に更新されていたブログが
気がつくと何年も更新せずに放置しているとか、
そういう人たちをこれまでに何人か見てきたが、
何となくその気持ちがわかる、そんな3週間だった。
深夜の代表戦や休日出勤中に行われた磐田のゲームを
ビデオに撮りながら、なかなかをそれを見ようとしない。
来週の磐田は久しぶりのホームでの試合だが、
あんまり足が向かない・・・、
いろんな意味でこういう自分、「よろしくない」なぁ、
こんなふうに分析してみたりする。
そんな中であんなゲームなんか見てしまうと・・・。

2012 Jリーグディビジョン1 第29節
磐田 0-4 横浜 @日産スタジアム

ダービーであんな無様な負け方をし、
そこから2週間空く中で、準備した結果があれだというのなら
2週間一体何をやっていたというのか?
相手の守備陣を全く崩せず、奪われれば全く対応できず。
為す術なく敗れた、という感じだ。
特に1トップに入った2人。全く役に立ってないよ。
指揮官も自信喪失しちゃったのか、これまでは勝ち気だったのが
オフィシャルのコメントは弱音をボロボロ吐き出していて
すっかり弱気で大丈夫かと心配するぐらい。
まさか、辞意を固めてるわけではないよね・・・。