「U-23(22)」カテゴリーアーカイブ

ここまで来たことはすごいことだ。でも、・・・。

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー 第3位決定戦
日本五輪代表 0-2 韓国五輪代表
@ UK カーディフ Millennium Stadium

ベスト4というのは素晴らしい結果だ。
しかし、敗れた相手と時期が悪すぎた。
(お相手の大統領さんが他人の国に不法上陸した翌日なんて。)
感情的には、よくやった、と拍手で迎えることはできない。
内容も伴わなかった。
試合の序盤こそ、これまでにも見られた日本のよさが出ていたが
あまりに惨めで見苦しい2失点の失い方や、
先制された後、これまでのよい流れを見失って自滅していく
様子を見ていたら、見ているこちらの気持ちも冷めていくし、
昨日の女子と比べて「拍手」が出ないのも仕方あるまい。
NHKってのはよくわかってるね。
試合終了後、すぐに画面はレスリングと陸上(それも録画)へ。
こういう時って、チャンネルを変えるか、電源を切るか、
したくなるものだから。

また総括は改めてしたいと思うが、
残念ながら「メダリストにもふさわしくなかった」ということだろう。
この悔しさをA代表につないでいかないといけない。

そしてシラス船の漁師さんか、めざましテレビの生野陽子か、
みたいな、21時ごろ寝て、1時~3時に起き出すという変則生活も
ようやく終了。
普通の生活が帰ってくるかな・・・。
そしてこれまで気持ち半分だったJリーグも。
この後、一休みして出かけます。
天気大丈夫かな・・・。

「ファイナリスト」にはふさわしくなかった。しかし・・・。

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー準決勝
日本五輪代表 1-3 メキシコ五輪代表
@ UK ロンドン Wembley Stadium

残念だ。その一言に尽きる。
ただ、ロスタイムにダメ押しの3点目を決められても、
ファイナルへの夢を絶つタイムアップの笛が響いても、
私は意外と冷静に現実を受け止めることができていたし、
ゲームセット後は、やりきれなさを感じることもなく、
すんなりと眠りの続きに入ることができた。
それは、このゲームのぼくたちの代表は、
これまでの数試合とは確実に異なるチームであり、
ある意味こうなるのは必然だと、感じていたからだろう。
永井だけではない。全員が、走れない、動けない。
いつものキレのあるきびきびした動きでプレスをかけ、
ボールを奪った瞬間に連動して前を向いて動き出す、
そんな日本のよさが、この日は全く観られなかった。
また、ぼくたちの期待をへし折るかのような
見苦しいまでのミスが、あまりにも多すぎた。
「今は負ける気がしない」と清武が言った時のチームと
この日の日本代表は、全く異なるチームだった。
ファイナリストになるのには、ふさわしくなかったのだ。

ウェンブリーの観衆は正直だ。
大津の1点目のシュートの時こそ、賞賛の声は上がったが
その後はたいていの場面でメキシコびいきだった。
オールド・トラフォードの時とは全く違っていた。
日本のサッカーが面白く、ワクワクするものではなかったのだ。

結果を受け止め、次に向かわねばならない。
頂上への夢を絶たれて行き場がなくなった気持ちを再整理し、
現時点で目指すことが可能な新たな目標に向かう気持ちを高め、
そのために必要な準備をしなければならない。
「ぼくたちの代表はメダリストにふさわしいチームなのか?」
それが今、問われている。

たどり着いた聖地。

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー準々決勝
日本女子代表 2-0 ブラジル女子代表
@ UK カーディフ Millennium Stadium

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー準々決勝
日本五輪代表 3-0 エジプト五輪代表
@ UK マンチェスター Old Trafford

ついに、日本男女代表がそろってロンドンにたどり着いた。
まず女子。厳しい90分間だった。
前半20分までのカナリア軍団の猛攻は、
96年の男子を思い出させるものがあった。
はじき返し、攻められ、はじき返し、攻められ。
その厳しい時間を、よく耐え抜いた。
あの時間を耐えたからこそ、その後があったのだろう。
澤から大儀見への機転の利いたロングパス。
そして冷静にコースを狙ってのシュート。さすがだ。
ここまでチャンスで決められずに来た大儀見だったが、
準々決勝という大事な舞台で大きな仕事をして
日本に流れを引き寄せることができた。
そして大野の追加点。これがとてもが大きかった。
時計が時を刻むにつれて、カナリア軍団の焦りを増大させ
勝利への気持ちをすり減らすのにつながった。
結果、見事にブラジルを完封し、いい形でウェンブリーへ。
「引き分け狙い騒動」も沈静化させる堂々たる勝利だ。
相手はフランス・・・確かに直前の敗戦は不安材料だ。
でも、強化試合は強化試合。
十分な情報分析と戦略の共通理解、コンディショニングの上で
思い切り戦ってほしい。

そして男子。
グループ1抜けが決まったおかげで、組み合わせに恵まれた。
そして今回も、高い位置で奪ってから裏を狙う攻撃と、
吉田を中心とするディフェンスラインの安定した守備で、
エジプトのよさを封じることができた。
早い時間、相手と交錯しながら決めた永井の1点目は
試合の流れを確定させたし、
終盤の吉田、大津の追加点も本当に素晴らしかった。
オールド・トラフォードの7万人を超える観衆を
引きつけたその「日本のサッカー」を、
ぜひ、聖地ウェンブリーでも見せてほしい。

男女代表。君たちの立つ舞台は、今こそ建て替えられたが
90年近く前から続く、歴史ある聖地。

ぜひ、ここでもう2試合、やろう。
そしてみんなで新たな歴史を創ろう。

この世代は、もはや「谷間」ではない。

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー一次リーグD組
第2節 日本五輪代表 1-0 モロッコ五輪代表
@ UK ニューカッスル St James’ Park

これが「谷間」だというのなら、アテネ、北京世代は何だ?
もちろん最終的な判断は、この世代が順調に成長し、
A代表の中心世代になった時にW杯でどのぐらいやれるかで
確定すべきだが、少なくともここまでの2試合は素晴らしい。
もちろん、試合序盤はフィジカルにものを言わせたモロッコに
主導権を奪われて、苦しい時間が続いたし、
リードしてからも、あわや、という場面が何度もあった。
しかし苦しい時間を耐え、少しずつ自分たちの時間を取り戻し、
仲間を信じてパスを出し、その期待に応えて結果を出したこと、
そして体を張ってそのリードを守りきったことに
この世代の成長を感じた。
そしてそれを引っ張る吉田麻也。頼もしい。
いいメンタリティーをこの世代に持ち込んでくれた。
1位通過、そして決勝Tでまず1勝。
そうすれば、まさにシドニー世代を越えることになる。
オールド・トラフォードへ、そしてウェンブリーへ、
君たちの舞台はそこにあるはずだ!!

「奇跡」という表現はウェンブリーまでお預け。

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー一次リーグF組
第1節 日本女子代表 2-1 カナダ女子代表
@ UK コベントリー City of Coventry Stadium

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー一次リーグD組
第1節 日本五輪代表 1-0 スペイン五輪代表
@ UK グラスゴー Hampden Park

ロンドン五輪がいよいよ始まった。
そのスタートを飾る形での男女サッカーの勝利は
素晴らしかった。
いずれも大会直前の強化試合ではいい形を作れなかったが
過去の五輪、W杯を見ても、直前の強化試合はあまり関係なく
心配はしていなかったが、よくここまで高めてきたと思う。
女子については川澄の先制点がいい形で決まり、波に乗れた。
角度のないところから狙っていった川澄自身もよかったが、
澤、大野との連動した動きが素晴らしかった。
ただ、両サイドあたりにミスが目立ち、ボールを失って
ピンチになる場面も多く、今後修正が必要だ。
男子はスペイン相手にあの試合運び、驚きの一言だ。
アトランタの時のブラジル戦は、これでもかというぐらいの
雨あられのような敵のシュートを、能活を中心として
はじき返しながら守りきった勝利だったが、今回はちがう。
厳しい時間帯もあり、終盤は祈るような場面もあったが、
永井の突破を中心に、何度も決定的場面をつくり出し、
特に前半については、「日本の時間帯」もあったのがすごい。
スペインが一次リーグに照準を合わせて来ていなかっただけで、
実際の力はこんなものだとはこれっぽっちも思っていないが、
(決勝トーナメントではこうは行くまい。)
選手たちにとっては今後、大きな自信になるだろう。
アトランタではブラジルを破った後失速してしまったが
今回はその上を目指せるよう、期待したい。