箱根を見上げるあの森の中で

昨日は職場の日帰り旅行だった。
こちらで

こんなものをいただいた。

ご存じ、御殿場高原ビール。
ここの「麦畑」に久しぶりに入った。
地ビールとバイキングをおいしくいただいたのだが、
その時、私の頭の中を一つの思い出がよぎった。
2003年11月、ここを訪ねた。
組合の研究発表のための会議だった。
同行したメンバーの中に忘れられない男。
今は会って話すことも、飲むこともできなくなった、
年に一度手を合わせに行く、そんな「彼」と、
昼間の会議の緊張から解放され、
ここで楽しく飲んで語ったことを思い出した。
あれからもう8年も経つんだなぁ。
そんなことも想いながらビールをいただいた。
ちなみにその後はこんなところへ。


箱根は涼しかった。
(帰ってからのこっちも涼しかったけれど)
そして、帰宅後に満腹のお腹を抱えながら、
横になって録画を観ていたら・・・いきなり失点!?
それでこちらも集中力が切れたのか、
そのまま寝てしまった・・・。

歴史はあの「森のスタジアム」で創られた。

FIFA女子ワールドカップ・ドイツ2011 決勝
日本女子代表 2-2(PK3-1) アメリカ女子代表
@ドイツ フランクフルト
FIFA Women´s World Cup Stadium, Frankfurt

(BGMには西野カナの「Alright」をどうぞ。)

素晴らしいゲームだった。
あの森のスタジアムで、あの彼女たちが歴史を創った。
失点する、時間が過ぎる、刻一刻とタイムアップが迫る、
そんなじりじりとした経験はこれまでに何度もあった。
しかし大体は、それはひっくり返されることはなかった。
(先週のセレッソ戦のようなことは珍しいのだ。)
彼女らは、それを不屈の想いでひっくり返した。
二度突き放されながらも、ねばり強く追いつき、
そして最後にはPKという困難な勝負を
最高の集中力と精神力で戦い抜き、勝利をつかみ取った。
ワールドカップの決勝後の表彰式でよく見る、
あのキラキラの紙吹雪の中央で青いユニフォームが
トロフィーを掲げて躍動するなんて、夢のようだ。
なんて言葉をかけたらよいのだろう。
何はともあれ、おめでとう。そしてお疲れ様。

何はともあれ追いついたが。

2011 Jリーグディビジョン1 第5節
磐田 1-1 浦和 @エコパスタジアム

歓喜にわくスタンド。抱き合う選手たち。
でも、勝てなかった。
負けなかったことを評価する声もあるかもしれない。
でも、そういう問題ではないと思う。
前節から何も変わっていないのだから。
ゴールに向かう積極的な姿勢からPKが生まれたことは
目の前で観ていてわかった。
しかし、ゴール正面のペナルティエリア外付近で
ポッカリとノーマークを作ることや
前田や金園にぴったりと入る攻めの形が作れないことなど。
結果として流れの中の得点はなかったわけで。
攻め手がない、守れない、
そんな現状は何も解決していないのだ。
これらに打開策を見つけない限り、苦しい戦いは続くだろう。

この出がけにおよんで

2011 Jリーグディビジョン1 第4節
磐田 3-2 セレッソ大阪 @キンチョウスタジアム

もう今日のゲームに出かけなければいけない時間に
あわてて更新。
だって、最後まで見通せたの、ついさっきだもの。
それどころじゃない1週間だったんだって。
何はともあれ、逆転できてよかった。
はじめに先制された時は、
あーあ、やっぱり弱いよな、と思ったよ。
でも、2度突き放されてもあきらめなかったのは
素晴らしい。
駒野が言うように、今日の浦和戦で勝って
連勝して初めてこの勝利の価値があるというものだ。
まずはあの中盤の底レベルで自由にさせてしまう
あの守備を見直し、集中して
今日のゲームに臨んでほしい。
さ、出かけるよ。

3日遅れで、改めて。

FIFA女子ワールドカップ・ドイツ2011 準決勝
日本女子代表 3-1 スウェーデン女子代表
@ドイツ フランクフルト
FIFA Women´s World Cup Stadium, Frankfurt

タイムアップの時は歓喜、というより、じーんと来た。
ホントに忙しいこの7月、なでしこのゲームは
なかなかライブでは観られずにここまで来た。
今回も目を覚ますと後半。既に勝っていて、
追いつき、勝ち越し、突き放していく過程は
気持ちを共有しながら観ることはできなかった。
でも少ししか観てないのに、じーんと来た。
それはやはり、選手たちが想像を絶する苦労を乗り越え
つかんだ勝利だということに心を打たれたから。
昨夜、改めてゲーム開始から録画を通して見た。
澤については、彼女が代表デビュー間もない頃に
SHOCHANに教えられ、男子の前座試合で観た時から
(確かアメリカ戦だった。)応援してきたので、
本当によかった、と言ってあげたい。
キャプテンであるにもかかわらず、自分のミスから失点、
それでも何とかゲームを立て直さねばならない、
そんな彼女の心境をかつての自分と重ねながら観た。
あの同点弾、気持ちを感じて熱くなった。
それから、彼女。

1年前から注目の左サイドバック、鮫島彩。
TEPCOマリーゼに所属していた彼女、東電社員だったこともあり
原発事故後はサッカーを続けることにも悩んだと聞く。
練習もままならず、
磐田ジュニアユースと一緒に練習していたこともあったとか。
そんな彼女が豊富な運動量で左サイドを駆け上がったり、
ピンチの芽を摘んだりする姿に、思わず手をたたいた。
今はサッカーに集中できている様子。その調子だ。
気がつけば、もう明日の深夜、明後日の未明が決勝。
FIFA主催の国際大会の決勝に日本代表が駒を進めるのは、
小野や高原、遠藤がいた99年のワールドユース以来。
しかも年齢制限のない代表のワールドカップでは初。
勝負はやってみないとわからないが、とにかく
日本らしいサッカーをやりきってほしい。
しかも、会場はここなんだ・・・。

あの空港から近い、森の中のスタジアムの、
その隙間から見えていたあのピッチで選手たちが
ファイナル出場権を勝ち取り、そして明後日、
チャンピオンに手をかけようとしているのだ・・・。
私にとっても感慨ひとしおだ。

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