「FORZA NIPPON」カテゴリーアーカイブ

歴史はあの「森のスタジアム」で創られた。

FIFA女子ワールドカップ・ドイツ2011 決勝
日本女子代表 2-2(PK3-1) アメリカ女子代表
@ドイツ フランクフルト
FIFA Women´s World Cup Stadium, Frankfurt

(BGMには西野カナの「Alright」をどうぞ。)

素晴らしいゲームだった。
あの森のスタジアムで、あの彼女たちが歴史を創った。
失点する、時間が過ぎる、刻一刻とタイムアップが迫る、
そんなじりじりとした経験はこれまでに何度もあった。
しかし大体は、それはひっくり返されることはなかった。
(先週のセレッソ戦のようなことは珍しいのだ。)
彼女らは、それを不屈の想いでひっくり返した。
二度突き放されながらも、ねばり強く追いつき、
そして最後にはPKという困難な勝負を
最高の集中力と精神力で戦い抜き、勝利をつかみ取った。
ワールドカップの決勝後の表彰式でよく見る、
あのキラキラの紙吹雪の中央で青いユニフォームが
トロフィーを掲げて躍動するなんて、夢のようだ。
なんて言葉をかけたらよいのだろう。
何はともあれ、おめでとう。そしてお疲れ様。

3日遅れで、改めて。

FIFA女子ワールドカップ・ドイツ2011 準決勝
日本女子代表 3-1 スウェーデン女子代表
@ドイツ フランクフルト
FIFA Women´s World Cup Stadium, Frankfurt

タイムアップの時は歓喜、というより、じーんと来た。
ホントに忙しいこの7月、なでしこのゲームは
なかなかライブでは観られずにここまで来た。
今回も目を覚ますと後半。既に勝っていて、
追いつき、勝ち越し、突き放していく過程は
気持ちを共有しながら観ることはできなかった。
でも少ししか観てないのに、じーんと来た。
それはやはり、選手たちが想像を絶する苦労を乗り越え
つかんだ勝利だということに心を打たれたから。
昨夜、改めてゲーム開始から録画を通して見た。
澤については、彼女が代表デビュー間もない頃に
SHOCHANに教えられ、男子の前座試合で観た時から
(確かアメリカ戦だった。)応援してきたので、
本当によかった、と言ってあげたい。
キャプテンであるにもかかわらず、自分のミスから失点、
それでも何とかゲームを立て直さねばならない、
そんな彼女の心境をかつての自分と重ねながら観た。
あの同点弾、気持ちを感じて熱くなった。
それから、彼女。

1年前から注目の左サイドバック、鮫島彩。
TEPCOマリーゼに所属していた彼女、東電社員だったこともあり
原発事故後はサッカーを続けることにも悩んだと聞く。
練習もままならず、
磐田ジュニアユースと一緒に練習していたこともあったとか。
そんな彼女が豊富な運動量で左サイドを駆け上がったり、
ピンチの芽を摘んだりする姿に、思わず手をたたいた。
今はサッカーに集中できている様子。その調子だ。
気がつけば、もう明日の深夜、明後日の未明が決勝。
FIFA主催の国際大会の決勝に日本代表が駒を進めるのは、
小野や高原、遠藤がいた99年のワールドユース以来。
しかも年齢制限のない代表のワールドカップでは初。
勝負はやってみないとわからないが、とにかく
日本らしいサッカーをやりきってほしい。
しかも、会場はここなんだ・・・。

あの空港から近い、森の中のスタジアムの、
その隙間から見えていたあのピッチで選手たちが
ファイナル出場権を勝ち取り、そして明後日、
チャンピオンに手をかけようとしているのだ・・・。
私にとっても感慨ひとしおだ。

4年ぶりの女王

ISU世界フィギュアスケート選手権2011
女子シングル・フリー ロシア モスクワ Megasport Arena

安藤美姫が世界のトップに立った。祝福したい。
「安定感」という言葉がスポーツの世界で、特に大舞台で
どれだけ安心材料になり得ないかということを、
私たちはこれまでに何度も目にしてきた。
それを小さなミスはあったとはいえ、「なしとげた」
彼女の強さ、そしてその一方でのしなやかさに心を打たれた。
一方の浅田。残念だが、自分で答えを見つけ乗り越えてほしい。
乗り越えた時、さらに強い浅田真央が見られるはずだ。
そして村上はこの経験を糧に、次を目指してほしい。
東京開催のチケットの確保に動いた自分としては、
日本開催がならず残念だったが、選手たちはその姿で
日本にパワーを届けてくれたと思う。お疲れ様。

「たどり着いたら、そこがスタート」

第21回オリンピック冬季競技大会 バンクーバー2010
フィギュアスケート 女子シングル・フリー
@カナダ バンクーバー Pacific Coliseum

点数ほどの差が実際にあったかどうかはともかくとして、
上位2人の順位にはほぼ納得だ。
確かに大技2つは五輪初の快挙だったかもしれないが、
演技全体として、表現の豊かさとして、残念だが
浅田よりもキムの方が上回っていたことは確かなようだった。
安藤については、これまた残念ながら、
上位2人とはちがう世界だったかな、とも感じた。
4年前のトリノの経験を踏まえ、確実に成長していたが、
如何せん、女子フィギュアの進化の速さには
乗れていなかったように思った。
とはいえ、2人ともまだまだ若い。
十分次をねらえるジェネレーションだ。
早速来月には世界選手権もあるし、期待している。

五輪もいよいよ終盤。マスコミはもはや終わったかのように
総集編など流し始めているが、男子アイスホッケーに男子回転、
まだまだ楽しめるんじゃないかな。

さぁ、後半戦。

第21回オリンピック冬季競技大会 バンクーバー2010
カーリング 女子一次リーグ第23戦
日本代表 11-4 イギリス代表
@カナダ バンクーバー Vancouver Olympic Center

がんばったなぁ。
昨日、白須賀のトラック食堂「港屋」のテレビで、
職場の後輩と500系新幹線を見に行った後に、
遅い昼食をとりながら一緒にテレビで観戦。
回りのトラック運転手さんとか、地元のおじさんとか、
「何だ、こいつら? 」
と、我々の歓声とつぶやきは思われたんじゃないかな。
でも、それぐらい目黒の最後の一投はスーパーショットだったし、
家に帰ってからビデオ観戦した第4エンドも素晴らしかった。
あんな神業がこれからもできていったら・・・、期待がふくらむ。
近江谷も復調してきているようだし、これからに期待。
強豪との連戦も続くが、頑張ってほしい。

それにしても・・・今朝のジャンプ・ラージヒルは残念。