英国の将来は英国民が決める、
そんなことは当然理解しているし、
我々外国人がどうこう言うのは余計なお世話ではあるのだが、
それでも思ったことをあえて言うのであれば、
「本当によく考えたの?」
と問いたい。
これから訪れる数々の、そしてあまりにも大きな困難や
「ありふれた日常」が激変することと向き合う覚悟を
もっての決断だったのだろうか。
単なる「移民嫌い」のはけ口としての一票だったり、
ノスタルジーの熱にうなされ、時計の針を戻したくての
一票だったりした結果がこれだとするのなら、
今後何十年もかけて、その責めは負わねばならない。
「国民投票」って恐ろしい。そう感じざるを得なかった。
経済的な流失や大英帝国の分裂など、報道で言われている
様々な課題のほかに、サッカーの母国のトップリーグ、
プレミアリーグも危機に陥ってしまうのではないか、
そんな心配もしている。
英国籍以外がすべて外国籍扱いとされるのであれば、
英国以外の欧州人のプレミアリーグへの参戦は
本当に限られてしまう。
当然、質の低下は避けられまい。
日本人にとってみても、外国籍選手枠をEU圏内の選手と
争わねばならない。
日本人のプレミア移籍の壁は高くなるし、
今いる岡崎や吉田麻也も英国でプレーを続けることは
大変難しくなってしまう。
「あの頃はよかった」ってか?
何を今さら、である。