それは夏の記憶。

あれからもう1ヶ月が経つのか、と思うと、
そして、照りつける日差しの中、汗をぬぐいながら歩いた
あの頃から、季節は確実に変わった、と思うと、
その間、仕事に追われる忙しい毎日を送ってきたとはいえ、
時が過ぎるのは本当に速いと思う。
そしてあの日、2011年3月11日からはもう、1年半。
政府も含め、日本中が戸惑うことしかできなかった
あの日から時は過ぎ、少しずつ落ち着きも取り戻し、
だからこうしよう、これからはこうでないと、
みたいなことが、あちこちで言われるようになってきた。
それを少しは聞きかじり、震災について、防災について、
何となくわかったような気になっていたが、
実は何もわかっていなかった。
その場に身を置かなければ、わからないことがある。
現場に身を置いて考えたい。
そう考え、この夏、宮城を訪ねてきた。
U-20女子ワールドカップの観戦とあわせての旅だったが、
私にとってはこちらがメインの旅だった。
撮影してきた膨大な画像と、いろいろ考えたことなど、
整理をするのに時間がかかり、1ヶ月も経ってしまったが、
観戦記、ならぬ「訪問記」をアップすることにした。

薄っぺらな内容ですが、ぜひ、ご覧ください。

最後となりましたが、東日本大震災で被害に遭われた皆様に
心よりお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。

「してやられた」とは、このこと。

2012 Jリーグディビジョン1 第26節
磐田 0-0 新潟 @ヤマハスタジアム(磐田)

どうも始まる前から何かがおかしかったんだ。
キックオフ時間を間違えそうになるは、
デジカメは壊れるは。
で、始まってみれば、何かがおかしい。かみ合わないのだ。
おそらくは、全てを知り尽くした全て相手の指揮官の
術中に、はまってしまっていたのだろう。
(とは言っても、1/3近くが今年度加入のメンバーなのだが。)
山田や駒野を封じ、前節好調だった山崎を機能させない、
そして前田に中央でボールをもって前を向かせない、
相手のよさを消すやり方、をズバリやられてしまった。
こちらの弱点である急造のDFライン+調子の出ないGK、
という点については、攻撃力のなさから突かれなかったが、
アウェーで勝ち点1を拾ったという意味では、
新潟にとっては大成功だろう。
広島との勝ち点差が8、仙台とは6、
優勝戦線に留まる、という意味では、何が何でも勝ち点3を
積み上げたかったところで、背中が遠のいてしまった。
とはいえ、まだあきらめるわけにはいかない。
まずは次節、東京にしっかり勝って、ダービーに向かわねば。
けが人も復帰しつつあることだし、急造のDFラインは
もう終わりにしてもいいのではないか。

私が行かなければ勝てるのなら、そうします。

2012 Jリーグディビジョン1 第25節
磐田 2-1 神戸 @神戸総合運動公園ユニバー記念競技場

本当は行きたかったんだ。3連休だし。
それにユニバにはしばらく行ってなかったし。
(どうだろ。このサイトを開設して以来、行ってない?)
でも、ナイトゲーム、ということであきらめた。
しばらく「国立通い」を続けて家族にも呆れられてるし。
でも・・・行けばよかったかな・・・。
いや、「私が行かなければ勝てる。」ということなのか?
だったら、残り試合、アウェーは全てそうするんだけれど。

確かに前半はひどかった。いつもの敵地の磐田だった。
左サイドをブチブチに破られ、好き放題やられた。
失点シーンも情けない。
あれだけ痛い目にあった小川にあっさりと、だもの。
でも、ハーフタイムにどういう修正があったのか、
後半、息を吹き返す。
そしてここのところダメダメだった背番号9が奮起する。
そしてあきらめない姿勢は山田にも幸運を呼び込む。
勝ち点1でいいか、と思う私に張り手を食らわすような
ガッツある逆転ゴール。
そうだよな、「優勝争い」ってやつに参加するチームは
そこまでの執念がないと!!
何はともあれ、この逆転勝利は自信になる。
次はホームで引き分けはさんで4連勝だ!!

夜の神戸戦の前に、まずはこちら。

第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 第2回戦
磐田 7-0 FC鈴鹿ランポーレ @ヤマハスタジアム(磐田)

先週日曜日、東京からの帰りに磐田駅から直行した。
これが始まると秋が来た、という感じなのだが、
さすがに午後1時のキックオフってどうよ。
若い選手たちが多く、さすがにプロ。
へばる選手はいなかったが、見てるこちらはたまらない。
前日のU-20女子は15時半で、まだ和らいだ感があったが
さすがに午後1時では、頭上から照りつけるという感じで
タイムアップのころには私自身はバテていた。
そんな中でも、若い選手たちはまずまずがんばったかな。
省エネモードでの動きだとは思うが、相手の隙を
見逃さないところはさすが。
前田らが不在の中で、若手がアピールするよい機会となった。
これで次につながったわけだが、相手は京都。
去年もまだ冬が始まる前に千葉相手に負けて終戦だったが、
今年もそんなことにならないよう、気を抜かずやってほしい。

この日のこの新聞一面は、最高の写真でした。

2014 FIFAワールドカップブラジルアジア最終予選
グループB 第4節 日本代表 1-0 イラク代表 @国立競技場

勝ててよかった。
今野の出場停止、香川の欠場、日本を知り尽くした相手指揮官。
いろいろな不安要素があった。
イラクのスタメン10人入れ替え、キックオフ直後のガツガツ加減、
サプライズと戸惑いも多々あった。
しかしそんなことに動じないのが今の日本。
速くガツガツ来るイラクの隙を見つけながら流れを押し戻し、
前半20分からの日本の時間帯に決定的な場面を作るようになり、
ついにはあの見事な得点シーンにつなぐことができた。
岡崎からのピンポイントアシストに、ドンピシャリの前田。
こんな素敵なシーン、なかなかない!!
その後、イラクに何度か危険なシーンを作られはしたが、
吉田が伊野波を率いて、何とかしのぎ、
それすらかいくぐられた大ピンチには川島がしっかり反応。
見事に1-0を守りきった。
追加点を逃したのは不本意だが、結果が第一のW杯予選。
ホームで勝ち点3、首位キープ、十分な結果だと思う。
次戦までにそれぞれの所属で自分をしっかり磨き、
再び集ってくれることを願っている。