地元町内会の商店主の皆さんたちが、この冬の毎週末に
近所の歴史的文化財の横でイベントを行うということで、
私たち地域住民も当番制で手伝いをすることになった。
何のイベントかというと、焼き牡蠣体験ができる
「牡蠣小屋」を開設したのだ。
地元産の肉厚プリプリの牡蠣を殻のまま提供し、
お客様に自分たちで焼いて食べていただくというもの。
こんな感じ。
私は数年前、別の場所で同じ食べ方でいただいたのだが、
そのとき思ったのは、
「うまい!!!」
の一言だった。
殻の中で焼かれるうちに、身から出た旨味のある汁が
だんだん煮詰められてその味が濃縮され、
食べるとその香りが口いっぱいに広がるのだ。
お客さんが召し上がっているのを見て、
今度非番の時に来て、一杯飲みながらいただきたいな、
というのが本音だが、
今回はそれを腹の中に押し込んで
お客さんの受付と会計、牡蠣の引き渡しなどを手伝った。
でも話を聞くと、遠くから大勢来てくださっていて、
楽しみにしてくださっている様子。
待ち時間に私たちの町の自慢でもある歴史的文化財を
じっくり見学してくださる方もいて、
地元民としてはうれしい限り。
合併してから、どうにも新市に取り込まれてしまい、
存在感としてはちょっと薄められつつあるこの町だが、
こうやって、何とか地元を盛り上げたいという気運は
高まって来ている部分もあるのかな、とも感じている。
あと2回手伝うことになりそうだが、
大勢の人に楽しんでいただければと思う。