「A代表」カテゴリーアーカイブ

日本には小野がいる。

何はともあれ、勝ててよかった。
決勝点を決めた佐藤寿人も素晴らしいし、
そこに至るプレーに絡んだアレックス、小笠原も
いいボールを送ったと思う。
しかし、後半20分ぐらいから試合の流れを日本に引き寄せたのは
小野伸二の素晴らしいピンポイントのパスの数々であり、
献身的な動きがきっかけであったように思う。
所属のクラブチームではそれぐらいの時間になると動かなくなる
ボランチの相棒も、この試合ではよく動けていた。
周囲の動きも試合の流れも変えてしまう。
素晴らしい選手だ。
この先、中盤には中田や中村が加わっていくことになるが
ぜひ神様にはこの小野を生かすシステムを考えていただきたい。

「SAMURAIの精神が生み出した同点ゴール」?

こんなコメントが出るんじゃないかと、思っていた。
本大会でなら、それでもいい。
でも、本大会に向けてチームを仕上げていく
「親善試合」でそれはないだろう。
ロスタイムに同点にできたのは、日本の強さによるのではなく、
ロスタイムに失点するような、相手の弱さによるもの。
(そこが欧州からW杯に出られる国か出られないか国の違いか)
これで今の日本代表の未熟さ、課題を
うやむやにしてはならない。
厳しいプレスの中では何もできないという現実、
4バックで「14番」に「左サイドバック」なんて役割を与えると
ボロボロで、何でもありになってしまう、という現実、
ラインがズルズルと下がって
ゴール前に敵がうじゃうじゃという現実、
前線が孤立してしまうという現実・・・。
だめでしょう? このままじゃ。
何か、始まる前からこれじゃ、わくわく感なんてなし。
まるで開幕前のどこかのJチームみたい・・・。
(根拠のない強気な発言をする指揮官も似てる?)

酒騒動(「ウィキペディア」じゃないよ)

vs_finland.jpg
酒騒動(さけそうどう)とは、2006年(平成18年)2月18日の静岡スタジアム「エコパ」売店においてビール等飲み物の販売にあまりに時間がかかり、行列を作った民衆が後半開始後、日本代表の2つのゴールシーンを見逃したことに怒り、発生した暴動事件を指す。」
(嘘!)
でも、本当に暴れたかったぞ!!
ハーフタイムすぐに並んで、飲み物が出てくるまでに約30分!
あり得ない!!
確かにバイトの人数が少なかったのはわかる。
でも、注文を受けてから用意するところの要領が悪すぎ。
(だったら、ハーフタイムが終わったら並んでいても席に戻れって?
 いつキックオフだったのかわからなかったんだって。)

ということで、私が見ていたのは
「頼むから決めてくれ!」という75分間だけ。
だから、今回の久保のどこがよかったのか、とか
わからないわけで。
ただ、村井についてはよくアピールできていたと思う。
スタメンはこちらの方がいいのではないだろうか。
どっかの14番なんかよりきちんとプレスをかけてたし、
簡単にボールを取られることはなく、
前線の深いところまで持ち込んで
数々のチャンスをつくり出していた。
ポルトガル語は話せないけれど(!?)、
こちらの方が可能性を感じた。
だからこそ、なぜ最後交代したのか意味不明なわけだが・・・。

それにしても、フィンランド、もう少し強いのかと思っていたけれど
このような相手で本当に「強化」につながるのか、疑問だ。
本番に向けての準備は大丈夫なのだろうか?

ダメだこりゃ。(Copyright by いかりや長介)

後半盛り返したって?
そういうものではなかったと思う。
前半は完全に「力負け」、何もさせてもらえなかった。
確かにシーズン明け直後。まだ体がそういう状態でないのはわかる。
しかし・・・。
神様、これに懲りてもうずっと4バックで行くのだろうか?
前にもW杯は4バックで、と公言していたし、
田中誠は本当に今日はアピールしなければいけなかったはずなのに。
久保も、機能するならそういう選択肢もありかな、と思っていたが、
合わない、スルーばかり、プレスをかけない・・・。
とにかく、今日の3-6-1はひどかった。
(少なくとも私にはそう見えた。)
巻、佐藤、長谷部など、交代で入った若手ががんばったのが救い。
長さんなら、「次、行ってみよう!」っていうところか?

「気がつけばそばに、松井がいた」 by あやや!?

matsui1st.jpg

何はともあれ22時00分のひかりに乗らなければならない。
下を向き、帰り支度を始めたその時だった。
周囲がざわつき、ふと顔を上げると、
中村俊輔が逆サイドへ長いパスを出していた。
柳沢が折り返したところに松井大輔。
ボールは内側からネットを揺らした。一斉に皆が立ち上がる。
気持ちが帰り支度の方にいってしまっていた私は、
シュートの瞬間こそ目撃できたものの、
喜ぶタイミングは一瞬周囲より遅れてしまった。
そしてゲームセット。
拍手で選手を迎える間もなく、取り急ぎ信濃町駅へ走った。
電車を乗り継ぎ、東京駅へ。発車15分前、結構余裕だ。
ひかりのシートに収まり、流れる東京タワーを横目に缶ビール。
やっと落ち着き、今日のゲームを振り返る気分になれた。
確かに勝った。でも、7ヶ月後のことを思ったら、
これじゃ、まずいんじゃない?
欧州の、南米の、そしてアフリカの強豪と本気で戦う中で
点を取って勝っていく、相手の攻撃を封じていく、
そんなイメージは今日の代表のパフォーマンスからは
どうしてもできなかった。
3バックだったためか?14番のポカはあまり目立たなかったが
(4バックにしてからは何度かあったが)
あのヒデや俊輔までがパスの出し手と受け手の考え方の
ズレなどからすぐにボールを失うようなミスを連発。
9番と13番については問題外。特に13番は何をしていたんだ?
最後アシストした? これが本大会なら結果オーライだが、
内容が大事な今回、89分間一体どこで何をしていたんだ?
「シュートを撃つばかりがFWじゃない」なんて
逃げ口上はもう結構。
あんたにドログバのような一瞬の強さが数分の一でもあれば・・・。