「黄金期」は過去のことではない。これからのことだ。

2012 Jリーグディビジョン1 第12節
磐田 6-1 新潟 @東北電力ビッグスワンスタジアム

いやはや、恐れ入った。
2節連続の快勝に、改めて
「これはバブルなのか?」
と問いたくなった。
それまでの前田を全く生かせない、鈍い攻めの形や、
踏ん張りきれない「防御率3」の守備の危うさは
どこに行ったのだろうか。
そう言いたくなるぐらい吹っ切れたかのような攻守だった。
前田はもとより、ペクや松浦とのかみ合いが素晴らしい。
見ていての心地よさは、かつて「代表より強い」とまで
言われた、まるで90年代末期の黄金期を思い出させる。
次節はホーム凱旋。
3連勝で飾れるよう、自分たちも共に支えていきたい。

全く別のチームになってんじゃん!!

2012 Jリーグディビジョン1 第11節
磐田 3-0 鹿島 @ヤマハスタジアム(磐田)

確かに前半、守備の危うさが見られる場面もあった。
しかし・・・何なんだ!? このキレ、集中力。
そして、選手間の連携が確実に向上している。
松浦・・・前田・・・ペク・・・、
これまで空回りしたり、存在感なかったりだった彼らが、
山田や駒野、宮﨑、康裕らとよくかみ合って、
見ていて心地よい「攻守」だった。
何より、前田の先制点がチームに自信をもたらしたと思う。
あれだけかみ合わず、等々力ではPKまで外し、
このチームに前田は必要なのだろうか、と考えるぐらい
難しい状態になっていて、本人もここまで苦しかったはずだ。
これだけチームが変わったのは、磐田の全小学生を招待して
その目の前で見えざる力が選手たちに働いたこともあろうが
決してそれだけではあるまい。
この一週間の間に構築し、蓄積したものがあったはずだ。
この鹿島戦勝利を一時のお祭りにしてはならず、
ここから始まる優勝争いの一歩にせねばならない。
そのためにも新潟、大宮、神戸と4連勝した上で
名古屋とのガチンコ勝負に持っていきたい。
今まで惜しい形で落としていった勝ち点2や3を
ここから取り戻していくためにも、
こつこつと一つ一つ、勝ちを重ねていくしかないのだ。

「時間旅行」の行き着く先


初めてDreams Come Trueを知ったのは、
TVドラマの主題歌だった「笑顔の行方」だったし、
初めてDreams Come Trueを好きになったのは、
90年の大晦日に彼女らが出場したNHK紅白歌合戦での
吉田美和のライブパフォーマンスのカッコよさからだった。
そしてその年明け、「スキーに持っていく歌」として
初めてこの「WONDER3」にふれることになった。
はじめは、それまでの「ニューミュージック」にはなかった、
洋楽っぽさやライブ感満載のアレンジにひかれて
単に音だけを拾いながらBGM的に聴き流していたのだが、
やがてその歌詞の深さと吉田美和の創り出すその「空気」に、
言葉の一つ一つを噛みしめながら聴くようになった。
このアルバムの12番目、トリを飾る曲が「時間旅行」。
当時から私がこのアルバムの中で一番好きだった曲だ。
ストリングスやホーンセクションを入れた厚みのある前奏から
始まるこの曲、音だけでも素敵なのに、その歌詞がいい。
情景が、心持ちが、目に浮かび、心に入ってくる。
そんな中に「2012年の金環食」を「指輪」になぞらえて
おねだりする、そんな一節がある。
アルバムが出た当時からすれば、22年後という
自分がどうなっているかの想像すらつかないぐらい遠い未来の
幻想的な天体ショーがさらっと歌い込まれていて、
聴いている自分も時を越えられるかのような
これまた幻想的な気分になったものだ。
しかし、その「時間を越えた永遠」の先にあった金環日食まで、
気がつけばもうあと10日あまり、ということになった。
単に天体ショーが楽しみ、というだけでなく、
初めてあの曲を聴いた時からの自分の時の重ね方や、
時間とは何、幸福とは何、とか、
いろいろなことを重ねて考えながら見る、
そんな日食になりそうだが、天気はどうなるのだろう・・・。

3試合で9失点、勝ちなし。

2012 Jリーグディビジョン1 第10節
磐田 2-2 浦和 @エコパスタジアム

「防御率3」かよ。
それにチーム得点王が出場停止では勝てるわけがない。
やはり守備の立て直しができていない。
八田のコーチングも含めて、修正点は山積だ。
そして、後半になって流れを持って行かれたところを
どうして建て直せなかったのか。
これで3試合勝ちなし。
雨の中、濡れながら入場ゲートに並ばされてまで
スタジアムに足を運んだサポをどう思っているのだろうか。

代々木に集った同志たち、君は今も変わっていないか。

連休中、お出かけの電車の中で聴いていたのが
マドンナと、もう一つ、これ。

この春、ZIP-FMで久しぶりに彼の歌声を聴いてビビッときた。
そして早速TSUTAYAでCDを探してみたが・・・、ない。
そう、最近のCDショップは売れ筋の曲は大量にそろえるが、
そうでない曲は余分に仕入れないのだ。
余分な在庫は抱えない、
確かに商売では鉄則だが、これではショップに足が向かない。
仕方なくamazonで購入した。
英語の歌詞の意味はよくわからないが、
「俺たちは自分のことは自分で何とかするんだ」と歌う
“We Take Care Of Our Own”をはじめ、
どの曲もストレートに心に飛び込んでくる。
80年代、冷戦末期の祖国に憂国のメッセージを発するなど
熱く吠えてきた彼の魂は今も変わらず、健在だった。
85年の春、代々木で熱く拳を突き上げた同志たちよ。
ボスは今も変わってないぞ。俺たちはどうだ?
列車の中で聴きながら、そんなことを感じ、自問自答した。
クレランス・クレモンズが、実は今は亡き人になっている
ということを、このCD購入後に初めて知ったが、
この中の何曲かには、彼の演奏も収録されている。
彼にとっては遺作、ということになるのだろうか。
そういう意味でも、ぜひ聴いてほしいアルバムだ。

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