「私のすきな音楽」カテゴリーアーカイブ

さらば青春の日々


久しぶりにアナログプレーヤーとアンプの電源をともし、
「LP」をプレーヤーにセットし、針を落とした。
今、再生中。聞いている「LP」は”Thriller”。
Michael Jacksonの「世界最高セールス」作品だ。
大学受験に受かったら現物を手に入れようとずっと思っていた。
第一志望の合格発表を大学の掲示板で確認した後、
浜松まで戻り、その足で(だったかな)
当時はまだバスターミナル横にあった名豊ミュージックへ。
これからは心おきなく音楽を楽しめるという想いで手にした
あこがれだったアルバムだ。
高校時代はFENから流れる彼の曲を聞いたり、
「ベストヒットUSA」などで放映されるPVを見てダンスを覚え、
SHOCHANと「真似事」をしたりしたものだ。
高校・大学時代、彼の音楽はいつも私のすぐそばにあった。
だからこそ、その後の彼の変容には戸惑いを感じてきたが、
多感な頃に日々の生活の背景にあった彼の音楽の価値が
それで「目減り」するものではない。
最近の報道で、彼が健康ではないことは感じていたが、
今日の夕方、一週間の疲れを癒しに寄った温浴施設の
浴槽につかりながら「この世界にもういない」ことを知った時は
さすがに胸を締めつけられる思いがした。
「さらば、青春の日々」
また時代は一つ変わっていきます・・・。

SHOCHAN、今、”Thriller”が終わり、針が上がりました。
今からひっくり返します。B面は”Beat It”から始まります・・・。

「ちゃんとあの人に伝わっていた」んじゃないかな?

騒々しくてついていけないということで
この頃はすっかり見ていなかった「Mステ」だが、
今日はチャンネルを合わせてみた。
ドリカムが久し振りに登場すると聞いたからだ。
吉田美和がパートナーの死という悲しみを乗り越え、
歌声を聞かせてくれるとのこと。
長年応援してきた彼女を、テレビ越しではあるが見守り、
力を送りたいと思った。
「ちゃんとあなたに・・・、」
歌い出しの声に、そして既に目に浮かんでいる涙に
心配されたが、そこはさすがプロフェッショナル、
天に、そして客席にメッセージを送るかのように
最後まで歌いきった。
まだなかなか気持ちの区切りはつけられないと思うが、
この先、大晦日には紅白も控えている。
私が「ドリマニア」になるきっかけとなった紅白で
未来に向かって再び歩き出す
彼女の声をまた聞くことができるのを楽しみにしている。
がんばれ、吉田美和!

新しいCDを手に入れた。
「心して」聞かねばと思っているので、まだ封を切っていないが、
彼女の想いを噛みしめながら、この冬、聞いていきたいと思う。

時は流れていても、何も・・・。


半月前、台風が去った後の蒸し暑い日、
豊橋市内のあるCDショップで
この「COYOTE」を手に取った。
レジを抜け、CDを車のプレーヤーへ。
シンプルで疾走感あふれるビートを刻む音が
スピーカーから飛び出してきた時、
何とも言えない想いがこみ上げてきた。
かつて、日常生活の中に常に元春があり、
元春の歌を通して「自分」「これから」を考えていた頃、
LPレコードから、ラジオから発信されていた、あの世界。
このアルバムはそのベクトルの延長線上に確実に重なる、
そんな印象を受けた。
もちろん単なる「回帰」ではない。
私も元春も歳を重ねたし、「世界」も変わっている。
それを踏まえた上で、「今」と、「自分」と、向き合っていく、
そんなアルバムになっていると感じた。

この夏、言葉をかみしめながらじっくり聞いてほしい、
そんな一枚です。