「ケルクラーデの悲劇」?
マスコミはどう名付けるか知らないが、
「悲劇」なんて言葉で片づけてはいけないし、
もはや片づける時代ではないと信じたいのだが・・・。
あのまま延長に入れていれば、動きの落ちてきていたモロッコ相手に、90分(120分)動き続けられる高い運動量と、Jでの経験を生かした落ち着いた試合運びに、点が取れていた可能性は高い。
しかし・・・その「延長戦」には突入することなく、
ゲームは終わってしまった。
ロスタイム、日本のゴールネットを揺らされて・・・。
私の目には、選手たちは延長戦に意識が行くあまり、
目の前の試合から集中力を失ってしまっていたように見えた。
「ほんのちょっとの差だが、これが世界との差」・・・
かつて何度も経験してきたことを
この世代の代表たちも経験することになってしまった。
試合後、うつろな目をした選手たち。
まだ現実を受け入れられない、そんなふうに見えた。
魂が抜けてしまったかのようなカレンの顔が印象的だった。
当然だろう。これからロッカールームに戻り、ホテルに戻り、
帰りの飛行機に揺られ、そんな中で一つ一つ気持ちを整理して、
現実を受け入れていくことになるのだろう。
じっくり気持ちの整理をしてほしい。
北京五輪予選は2年後? まだまだ道は続くのだから。
このチームが「谷間」なのか「止めどなく続く下り坂」なのか・・・
それは2年後まで「おあずけ」ってところだろうか・・・。
さぁ、A代表、日本の目は今度、あんたたちに集中して注がれることになるぞ。
「その」瞬間、「絶望」を感じたのは私だけだろうか?
グループリーグ敗退ってことになったら何大会ぶりだろう、
とも考えた。
でも、そこからの選手の気持ちが表れたプレーぶりに、
恥ずかしながら最後まで見守ろうと思い直した。
そして生まれた執念のゴール!
試合終了のホイッスルとともに、すぐにチャンネルを
オランダvsベナン戦へ。
そこに映っていたのは、ぼくたちの代表とは全く違う雰囲気の
ベナン代表の選手たちだった。
負けているのにボールを追おうとしない選手たち。
決勝トーナメントに進めるか進めないかの違いは、
この差だったのかもしれない。
何はともあれ、続けて「世界で戦う」ことを許された。
ここからは相手をノックアウトしないといけない世界だ。
「チャレンジする」ことを忘れず、1試合でも多く
「世界」を経験してきてほしい。
そして・・・A代表!
次は、あんたたちだ!見せてほしい!
きちんと整備されたグリーンのピッチ、
その横に並ぶFIFAのオフィシャルスポンサーの広告看板、
ピッチ上に姿を現すJAPAN BLUEのユニフォーム、
そして実況は倉敷保雄さん・・・とくれば、
どうしても2002を思い出してしまう。
あの時のイメージでぼくたちのU-20代表が世界を相手に
いい結果を出してくれることを期待していたが、
さすがに開催国オランダ相手に開幕戦ということで、
結果を出すことができなかった。
思えば前半、試合への入り方がよくなかったように思う。
後半はオランダを自由にさせずいい形を作っていただけに
残念である。
しかし、まだまだグループリーグ初戦、手応えはあっただけに
これを引きずらず、ベナン戦、オーストラリア戦に臨んでほしい。
しかし・・・U-20オランダ代表、すごい。
個人技、1対1の強さ、そしてサイドアタックのスピード、
ゴール前での素早い判断と正確なプレー、
さすがUEFA杯やA代表としてW杯予選に出場している選手たちである。
そしてA代表から年代別代表まで
「オランダとしてのスタイル」ができていることがうらやましい。
「文化」としての根付き方がちがうというか、
ナショナルチームとしての強化方針がしっかりしているというか・・・。
日本がこうなるまで、あと何年かかるだろう、と感じた。
さて、ぼくたちの日本代表、
アテネの時には「谷間の世代」と呼ばれたが、
本当に「谷間」なのか、まさかずっと「下り坂」なのか・・・
この大会でぜひ「下ってないぞ」というところを見せてほしい。
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