時間旅行のツアーはいかが?

(BGMには、原田真二の「タイム・トラベル」をどうぞ。)

遠征ついでに、その土地の博物館や美術館を訪ねるのは
私にとってよくあることだ。
しかし、今回はちょっと「思い入れ」がちがった。
名古屋という、ある意味普通の週末にいつでも行ける街の
「科学館」という、浜松にもある施設を見るために、
泊まりで乗り込み、終日そこに割くという入れ込みぶり。
それは一体どういうことなのかというと・・・。



名古屋市科学館。(旧名「市立名古屋科学館」)
ここは、子どものころの私の思い出が宿る場所。
「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ、アニメ、実写問わず、
「SF」というジャンルがまだ成り立っていた時代に
宇宙の世界、科学の世界の楽しさを教えてくれて
誘ってくれた場所。
初めて見たプラネタリウムにはまった幼き頃の私は、
親をつついてその後何度もここに足を運ぶことになった。
結局その後、自分の理系の才能のなさに気づいたことと
別のきっかけもあってその世界に進むことはなくなったが
今でも心躍る、少年時代の記憶の場所なのだ。
2011年にリニューアルしたという話は知っていたが
なかなか足を運ぶことなく今日まで来ていた。
しかし、なぜかここ最近になって無性に心が騒ぎ、
今回の訪問となった。
すっかり「21世紀の建物」となり、展示も変わった。
でも、展示のそこかしこにあの頃と同じスピリットが
感じられ、現代の子どもたちを惹きつけているように
私には思えた。
そして、これ!!!!



リニューアルと共に、プラネタリウムの投影機は
最新型のものに代を譲って世代代わりしているが、
50年近くにわたって東海地区の子どもたちに
宇宙の神秘を語り、心を惹きつけてきた
先代のドイツ製プラネタリウム投影機が、
最大限の敬意を払われて天文館の中央に鎮座。
このデジタル全盛時代から見れば、部品一つ一つ
「レトロ」で文化財的ですらあるツァイスIV型投影機。
万感の思いで「再開」した。
ラーメンを食べたくてラーメンまつりに、
買い物をしにタカシマヤやハンズに、
気軽に足を運ぶこの町、名古屋。
なぜ今まで足を運ばなかったのだろう。
ここに来ることで、子どもの頃に戻ったような感覚に。
これからは、ちょくちょく足を運んでみようかと思った。

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