冬がはじまるよ

第91回天皇杯全日本サッカー選手権大会 第2回戦
磐田 3-0 福島ユナイテッドFC @ヤマハスタジアム(磐田)

いろいろあって、職場を出るのが遅くなってしまい、
18時半にはまだ潮見坂を走っていた。
「キックオフには間に合わない。」
そんなことは十分わかっていた。
それでも昇る満月を正面に見ながら、バイパスを飛ばした。
今日は行っておきたい、そう思うわけがあった。
磐田の天皇杯初戦。相手は福島ユナイテッドFC。
社会人チームながら、そして被災地の厳しい環境の中
県予選、一回戦を勝ち抜き、磐田にやってきた。
J1チーム相手に純粋に勝利を目指す、
そんな彼らのプレーを見たかったし、
そんな彼らに磐田がどう戦うかも見たかった。
その結果・・・、
福島、よくがんばった。これからもぜひがんばってほしい。
一方磐田・・・、
後半、それでもこのままではいけないと思ったのだろうが
全体としてはひどいものだ。
消極的な横パス、バックパス、そしてそれを狙われての
逆襲からのピンチ・・・、がっかりした。
こんなチームのスローガンが
「ROAD TO CHAMPION」なんだから、どうよ。
週末のアントラーズ戦、天気共々心配だ。

自滅。

2011 Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝
磐田 1-3 G大阪 @万博記念競技場

確かに流れを変える誤審だった。
あれはCKだろ、村上。
ただ、2失点目はその数分前にも同じような流れで
攻められていて、同じことを2度やられれれば
そりゃ、やられてもしかたない。
そしてその2失点、小林には反省してほしい。
マークの甘さが相手を自由にし、失点につながっている。
彼はこれからの選手だし、OJTで育てていくしかない。
ただ、そのためには彼を脇を固め、サポートできる
体制が必要だ。
2失点目以降は「自滅」。もはやこれまで。
切り替えて次の目標に向かうしかない。

明日のナビスコで、見せてもらおうじゃないか。

2011 Jリーグディビジョン1 第28節
磐田 1-1 山形 @NDソフトスタジアム山形

きっとバチが当たったんだ。
選手たちが一生懸命やっている時、
生でテレビを見もしないで、
カレーを食べに行こうなんてぬくぬくと思ってたから。
きっとバチが当たったんだ。
ヤンツーが練りに練った作戦で
最高の采配でゲームに臨もうとしているのに、
さわやかな風に吹かれ、わくわくしながら
バイクで出かけようとしていたから。
そう、きっと神様が怒ったんだ・・・。
利木の国道301、浜名湖を渡る風に吹かれながら、
パンクしたリヤタイヤを見つめ、
救助の軽トラを待つ間、そんなふうにも思った。

でも・・・、
そうじゃないや。
「喝!!!!!」

立ち上がりで左右に揺さぶる相手についていけずに
あっさりと決められてしまうのも、
あれだけ「磐田の時間」がありながら、
勝ちきることができないのも、
選手の「やわさ」、そして「指揮官の限界」が
原因ではないだろうか。
そもそもなぜ、水曜日にあれだけの活躍をした
脩斗がベンチスタートなのか、
なぜあっさりと元の布陣に戻すのか、意味がわからない。
相手についていっても全く怖さのないユルユルマーク。
攻めに転じようとしても、横パス、バックパスだらけ。
だから上位に行けないんだよな。情けない。

明日のナビスコ、敵地でどれだけやれるか、
見せてもらおうじゃないか。
(明日は無料放送みたいだし。)

心地よい風、懐かしくおいしい味、心地よい午後。

インド料理を出す店が増え、
ここでもいくつか紹介しているけれど、
初めて本格的なインド料理にふれたのは、学生のころ、
肴町の「ボンベイ」で食べたカレーではないだろうか。
当時カレーと言えば豚肉、ジャガイモ、玉葱、人参という
欧風カレーの流れをくむ「和風カレー」が常識だったころ、
それを打ち砕く本格的なカレー、インド料理の店として
「ボンベイ」は私たちに大きな衝撃を与えたものだ。
不思議なインド音楽、独特の香り、サラサラのカレー、
どれも「自分の知らない世界」のものだった。
カレーはご飯にかけて食すもの、と思われていた当時、
私はナンに手を出すことはなかったが、外から見える厨房で
インド人の料理人がナンを作る姿はとても印象的だった。
そんな「ボンベイ」もいつの間にか姿を消し、
時代は変わるものだと、さびしく思っていた。
しかし、先月SMZさんから驚くべき情報が入ってきた。
「ボンベイ」が予約限定のコース料理の店として、
気賀に復活しているらしい、という情報だ。
奥三河へのツーリングが雨で流れていたこともあり、
ぜひ、半日のミニミニツーリングで行ってみよう、と
昨日、それを決行した。
気賀の市街、幹線道路から外れた高台の上にその店、
「ボンベイ庵」は普通の一軒家のように建っていた。
くつを脱いで上がると黄金色の田園地帯と奥浜名湖が
バルコニーの向こうに広がる素敵なロケーション。
心地よい風が窓から入ってくる中でメニューを見た。
肉・魚料理もカレーも3種類ある中から好みのものを
チョイスできる仕組み。
3人で行ったので、一つずつ選び、シェアすることにした。
一品一品書くと長くなるので割愛するが、一言で言うと
ただの「おいしい」「うまい」でなく、「すごい」だろう。
本格的でありながら、ただのインド風ではない、
シェフの研究や蓄積が味の中に出ている深いものだった。
(手前から2つ)タンドリーチキン、スペアリブ、シーフード、

そしてビーフ、キーマ、チキン、

3種のカレーに「幸福感」を感じた。
付け合わせに出てきた大根のピクルスは、まさに当時のまま。
目を閉じると一気に時間をあの頃に戻してくれるような気がした。
しかし目を開けるとそこは肴町ではなく、気賀の高台。
確実に時は過ぎているのだということを自覚しながら、
その間の自分の時の重ね方はどうだったか、などと思ったりした。
気がつけば2時間近く、普段とちがう心地よい午後を過ごした。
本当にいい時間だったのだが・・・、

なぜか店頭に止めたバイクの中に私のSUPER CUBがなく、
見慣れないスクーターが一台・・・。
これだけが残念である。