聖火を目の当たりにして、少し前向き。

本来オリンピックって、アスリートと共にその世界に浸って
ときめき、歓喜し、涙する中で、自分も前を向いてがんばろう、
と勇気をもらうことができる。そんなものだったはず。
船木の大ジャンプに震え、ゴール後の高橋の笑顔に心が和み、
北島と共に拳を上げ、荒川の美しさに酔い、上村と共に涙し、
実況の「これが浅田真央です。」の声に思わずうなずき・・・。
前を向く大いなる力を彼ら、彼女らから受け取ってきた。
しかしここ1年、それまでに抱いてきた五輪への思いは
「逆らいようのない何か」に塗りつぶされてきたようだ。
ただ、今朝聖火リレーの県内出発を見送りながら
かつての五輪への思いを少し思い出したような気もした。


あのわくわく、ときめきが、この国から世界に発せられる。
そんな素晴らしい瞬間が近づいている。
やるべき人がきちんとやるべきことをしていたら、
この国をめぐる現状はもう少し変わっていただろうし
こんな思いで五輪を迎えることはなかったのだろうが、
開幕まで1か月。
この夏、五輪とどう向き合っていくか、考えていきたい。