クラブ史上最低の結果に本気で向き合え



5年前の大分銀行ドーム。確かにそこには歓喜があった。
明るい未来がこのクラブを待っているように見えた。
しかしその後再び、これを超える「歓喜」が
このクラブを包むことはなかった。
今季ホーム最終戦。


なぜこんな惨めなシーズン末を迎えざるをえなかったのか。
1 圧倒的戦力不足
前回、昇格できた時のメンバーを考えれば一目瞭然。
ジェイ、アダイウトン、カミン、川辺、小林祐希、
今思えば、スゴいメンバーだ。
J1で通用する選手をそろえた上でやっとギリギリ昇格。
それをフロントは忘れたのだろうか。
現有戦力を過大評価し過ぎたところもある
チームを変えられるようなインパクトのある補強は
もはや昇格が絶望的になってからの遠藤のみ。
戦力をそろえる「覚悟」がなかったのだ。
2 「ミッション」を忘れたフロント
今季の目標を「1年でのJ1昇格」と掲げたはずだったのに
フベロ監督の戦術が行き詰まっても、フロントは動けず。
フベロサッカーは理想としてはいいのかもしれないけれど
「戦術が浸透し若手が成長すれば」という願望に囚われて
動けなくなっていたのではないか。
遠藤の獲得をフベロが拒んでいたという「噂」もある。
もっと早い監督交代の決断が必要だった。
「フベロの戦術を信じる」ことを「ミッション達成」より
優先してしまったフロントの失策。
あと1か月早ければ、と悔やまれる。
3 「覚悟」がなかった
上に挙げたようにフロントに加え、選手も含めて
クラブ全体として「覚悟」が不足していたと思う。
新型コロナに感染した選手2人についても、
感染したこと自体を責めるのではないが、報道によると
感染していた知人と、クラブから処分を受けるような
不適切な会い方をしていた様子。
本人が感染・欠場するだけでなくチームの多くに
濃厚接触者を出して戦力を落としてしまった。
まとめ
さてここまでに揚げてきたことは、今季だけでなく
これまでにも何年も言われてきたこと。
「クラブの体質」なのかしれない。
すっかり掛け声倒れに終わった「覚悟」に代えて
来季クラブがどんなスローガンを掲げて、
どんな準備をするのかを注目していきたい。