「見えない敵に負けた」のは誰だ!?

「ボールが転がっている限り、世界は平和だ」
以前にこの言葉をこのサイトで使ったのは、16年前。
2004年の2月。イラク復興支援試合として開催された
旧国立競技場での日本・イラク戦を感染した時の記事。
その時は、イラク国内がまだ落ち着きを見せない中
各国はもとより自衛隊も現地に派遣される中で、
それでもサッカーが普通にできているうちはまだ大丈夫。
そういう意味合いだったと思う。


昨日の新聞たち。
ボールが転がる「平和な日常」が、また遠ざかった。
そして今日は選抜高校野球の中止が決定。
3.11から9年。あの時と異なり、今回は見えざる、
そしていつまで、そしてどこまで続くか見えない相手。
震災と異なりエリアが限定されているわけでもなく
世界中あらゆる場所が先も読めず危機にさらされている。
ただ、見えない、わからない相手であることから
人々の間の不安ばかりが大きくなってきていて
この国の何かがおかしくなっているようにも感じる。
センバツ中止のニュースに、選手もおもんばかることなく
匿名をいいことにいかにも「正義」を振りかざして
「上から」コメントを書き込む者。
袋井で県内2番目の感染者が出たということについては
確かに症状が出ているのに神奈川からノコノコやってきた
その人には、私もいかがなものかとの思いは持っているが
それでも「よくもまぁ」という内容をつぶやく者。
ほかにも、あれだけ言われているにもかかわらず、
杏林堂のトイレットペーパーコーナーは空っぽだし。
創世館の監督が「見えない敵に負けた」って言ってたけれど
見えない敵に負けたのは選手たちでも監督さんでもなく、
・・・・じゃないかな。