NHKの「SONGS」みたいな空気感ではあった。でも・・・。

aiko Live Tour “Love like Rock” Vol.9「別枠ちゃん」
@Zepp Tokyo(streaming)

人を集める、それも閉鎖空間に集めることについて
国が形の上での「要請」に、世論の同調圧力が乗っかって
事実上の「指示」という形になるのは本来いかがかと思う。
また、楽しみにしているオーディエンスの気持ちを考えたら
何とかやれるものなら、という思いもあったと思う。
ただ、今この国が置かれている厳しい状況の中、
強行したところで「そこで何かあったら」と考えると、
その判断は慎重にならざるを得ない。
ましてや「ライブハウス」であんなことが起きているなら
迷うのはなおさらだ。
aikoにとってかなりつらい判断だったことだと察する。
そのような中、無観客ライブをライブ配信しよう、という
発送になるのは自然な流れだと思う。
ただ、いくら自分はやりたいと考えたとしても、
「利潤」を生むことはないにもかかわらずセットを組み、
カメラ割りも考えてリハをやり、配信態勢を整えるのは
営業面で「割に合わない」はずだ。
それでも彼女はライブ配信することを、
それも「無料」で行うことを選択した。
aiko自身の責任ではないにもかかわらず、
機会を奪われてしまったオーディエンスへの思いをこめて、
そして自分の中にわき上がるやりきれなさの持ってきどころを
探しながらの約80分だったのではないだろうか。
ライブは素晴らしかった。さすが彼女。
サポートメンバーからも思いは伝わってきた。
ただ・・・、
「あえて客席を映さない」カメラカットや、
そして一曲ごと終わるたびに訪れる静寂に違和感。
そして2回目だったか、MCで見られた彼女の潤んだ目に
「誰もいないホールでスタジオライブのような雰囲気で
 やってるのか・・・。」
と思うと、そのたびにせつなくなった。


でも、あえてもう1回言うけれど、
「ライブは素晴らしかったよ(^^)/!!!」
3月15日までの限定配信、毎日観たい!!!!ヾ(〃^∇^)ノ