さよなら「令和元年」。



「令和元年」。
「たった」8か月でした。
しかし、弔意に包まれての改元だった前回とはちがい、
祝意に包まれて、佳き新時代のスタートとなりました。
現上皇陛下が築き上げてきた象徴天皇のあり方を引き継ぎ
これからも積み重ねていこうとする現天皇陛下の御代が
穏やかに永く続くことを願ってやみません。
一方この国に憂うことがあるとするのならば、その一つは
現政権が長く続くことで様々な綻びが見え始めたこと。
もっとも、綻びなんて前から見えてたんだけれど、
うまく取り繕ったり、綻びなんてないことにしたりして
国民の目をそらし、ごまかしてきたんだけれど、
そろそろ限界かな・・・。
ただ、年末年始の「非日常」のブランクを置くと
また忘れてしまいそうで、怖い怖い。
「?」と思ったことは忘れず年明けの通常国会で
追及していただかないといけないかな、と。
そのほかにも台風被害など、下を向きたくなる空気の
この国に前を向く力をくれたのは、やはりスポーツでした。
ラグビーワールドカップ。
日本代表の見せたひたむきさに心打たれました。
そして日本戦以外の他国の試合も「自分ごと」として
楽しめたことの素晴らしさは2002年とは少しちがう
スポーツという面からのこの国の成熟を感じました。
ほかにも、イチローがフィールドを去る一方で
渋野日向子という新しいヒロインも生まれました。
来年は2020。
ぜひまた私が、日本が、前を向くことができる力を
与えていただけるとありがたいです。
さてさて、今年もいよいよ残り僅か。
どうぞよいお年、オリンピックイヤーをお迎えください。

20年以上観てきた中で、最悪のシーズン。(2019振り返り)



ネットにアップしていないが、手元に6年前にJ2降格した際、
自分なりに思うところをまとめたメモがある。
そこに私が考える降格に至った要因について、
次のように書かれていた。

1 現有戦力の過大評価と補強の失敗(甘かったフロント)
2 森下前監督の指揮官としての資質の問題
 (1ボランチ策の失敗)
3 選手の弱さ(心・技・体、全てにおいて)
4 全てにおいて甘かった。~事態への対応の遅れ~
(指揮官更迭、新指揮官招聘、緊急補強)

同じじゃん。このクラブは何も学んでいない。
何はともあれ、ジュビロ磐田を見続けてきて20年以上、
その中で今季は最悪のシーズンだったと言わざるを得ない。
ではなぜそんなシーズンになってしまったのか。

1 名波・鈴木秀人監督の引き出しのなさ
18シーズン最終川崎戦の衝撃的な敗戦からの1週間で、
見事にメンタル的にも戦術的にも立て直すことに成功し、
残留させた名波監督(当時)、確かに素晴らしかった。
しかし、短期的な危機対応に成功できたからといって、
シーズン通して戦うための長期的チーム構想・戦略を立て、
それに近づいていく力も高いかというとそうとは限らない。
短期決戦の結果だけを見て監督続投を決めたことは
果たして正解だったのだろうか。
さらに、他クラブでで監督経験がなく、
また指揮官のすぐそばで一心同体で仕事をしていた、
いわゆる参謀とも言えるヘッドコーチが昇任したところで
別の新たな引き出しをもってるはずもなく、
こうなることは必然だったと言えよう。
2 「けが人の復帰が最大の補強」から始まった戦力不足
今となっては誰のものともはっきりしないこの発言のとおり
ほとんど大きな補強がないままシーズン・イン。
当然、昨季からの課題である「決定力不足」はそのまま
持ち越され、守備もボロボロ。勝てないわけだ。
3 フロントの見通しの甘さ
「私は今も、名波さんが描いたサッカーは、決して
 間違っていたとは考えていません・・・。」
サポーターズマガジンの社長インタビューに愕然とした。
先程述べたとおり、長期の構想・戦略がなく失敗した
前指揮官の「目指すサッカー」とやらを肯定し続けたまま
今後も最高経営責任者として務め続けようというこの方、
本当に大丈夫なのだろうか!?
シーズン終盤のちぐはぐな補強や監督交代を見ても
場当たり的な対応しかできなさそうで信頼がおけない。
降格に大きく関わった秀人を強化部長に据えるという
この考えも甚だ疑問だ。
感情論抜きで冷静な判断が下せるのだろうか。

補強もレンタルバックがメインで、いただけるのは
チームを大きく変えていけるインパクトのある選手はなし。
アダや荒木の穴は埋められそうにもない中で、
フロントもダメダメな中、フベロ監督の手腕にすがるしかない
厳しいシーズンになりそうだ。