「一緒に歳を重ねていきたいです!」

aiko LIVE TOUR
“LOVE LIKE ROCK Vol.8″ @ ZEPP TOKYO (Live)



前夜。試合に勝ったとはいえデジカメ破損、服びしょ濡れ。
さらにはこの夜のチケットまでが雨水を吸って水浸し。
夜通し、カプセルのロッカーの中で乾燥させ、
さらに朝、ドライヤーを当て「柔らかさ」がない状態に。
特に読みたくはなかったが、コンビニで雑誌を買い、
そのページの間に押し花のごとく挟んで仕上げの乾燥。
そんな思いでたどり着いたこの日のZepp Tokyoだった。
ネガティブなことは頭から消して、とことん楽しもう、
そして昨夜の勝利に続き、この夏を乗り切る「力」にしよう、
そう思って入場の列に並んだ。
決して前の方ではなく、名古屋の時よりも後ろ。
ただ、前の人の頭などの障害は札幌、名古屋の時よりもなく、
彼女の姿を拝みやすい位置を確保し、開演を待つ。
名古屋と同様、「夢見る隙間」から始まり、
「milk」「Power of love」と続くオープニング。
空調が効いているはずなのに、既に汗だく。
曲が進むごとに盛り上がっていったかと思えば、
「えりあし」や「もっと」など、
その言葉一つ一つをかみしめながら聴いて
心象風景が浮かび上がるようなバラードも続く。
さらに相変わらずの客席をいじりながら、
ちょいちょい下ネタも挟みつつ進む和やかなMCもあり、
彼女のもつ素敵な世界観を心底堪能することができた。
途中aikoからは、この会場の空気に何を感じたのか
やっぱりこれからもライブを続けたい、という発言が出て、
じゃ一体何を考えていたのか、とも思ったが、
「皆さんと一緒に歳を重ねていきたい」という叫びに、
会場も私も大きな拍手。
次にライブに来られるとしたら、
その時、自分はどうなっているだろう、と考えながら
前を向いていく力をもらえた2時間半だった。