「夏が帰る」

aiko Live Tour “Love Like Pop Vol.19″ 静岡公演
@静岡市民文化会館大ホール (Live)

aikoのライブチケットを、6月の名古屋公演に引き続き
静岡公演についても確保できたので昨日出かけてきた。
会場はここ。
20160821aiko_llp19_shizuoka_citizen's_culture_hall

静岡市民文化会館大ホール。
私が初めて佐野元春のライブを観たホールであり、
学生時代にはそのほか国内外のアーティストを
多い時にはここに月1ぐらいで見に来たものだ。
大ホールに足を踏み入れるのは確か大学の卒業式以来で、
だいぶ間は開いてしまったが、「元ホーム」であることに
変わりはなく、中の構造や座席による見え具合、音響の特性
なども記憶に刻まれていて、知り尽くした会場だ。
しかし、今回は大きな戸惑いをもって当日を迎えた。
というのも・・・、
20160821ticket

第1列目!?
18歳で初めて伊藤銀次のライブを観てはまって以来、
私の記憶の中でこんなことはない。
いつも前の席のコアな人たちの動きを見てそれに習っていた
私は、今回どう振る舞っていいのかわからず戸惑うことに。
周りも若い女の子だらけなのではないか、という心配もして
入ったのだが・・・始まってしまうとそれは杞憂に終わった。
マナーだけ守れば、あとは自分の好きなように楽しめばよい
ことがわかったからだ。
ライトからの熱がじわじわと伝わってくるような状況の中、
まるで大学祭で仲間のバンドが教室で演奏するかの距離で、
aikoが歌い、飛びはね、語り、バンドが演奏している。
私の後ろに2,000人近い人間がいるのだが、
初めの「何時何分」をしっとりと歌い出した時は、
まるで自分だけのために演奏しているかのような
錯覚すら感じて(決してそんなことはないのだが)、
私の隣にいたお姉さんが、至近距離の彼女を見上げて
涙ぐんでしまうのもわかるような気がした。
最新作の曲を中心としながらも、名古屋の時とは若干
セットリストを入れ替え、前回なかった曲も演奏。
しっとりと聞かせる曲や、汗だくになって彼女が跳ね、
オーディエンスがステージに向かって人差し指を高々と
突き上げる曲を取り混ぜて、あっという間の3時間だった。
途中、彼女と目が合ったり、手同士でタッチし合ったりする
ような場面も何度か。
最後に私の「また来てや!」という声に、彼女が眼差しで
うなずいてくれた(と思いたい!)場面などなど!!
これから先もaikoのライブを観る機会はあるかもしれないが
こんな体験って・・・もうないだろうな・・・。
夏の終わり、私の中に、本当にいろいろな思いを残して
彼女のライブは終わった。
いい余韻を感じながらの帰りの新幹線だった。
また休暇明けからの仕事をがんばっていきたい。
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本日も、アンコール前の最後の曲として演奏された
この曲の動画を。