「ありふれた日常」を支えてくれていたものに背を向けた責めは負わねばならない。

20160625good_bye_eu

英国の将来は英国民が決める、
そんなことは当然理解しているし、
我々外国人がどうこう言うのは余計なお世話ではあるのだが、
それでも思ったことをあえて言うのであれば、
「本当によく考えたの?」
と問いたい。
これから訪れる数々の、そしてあまりにも大きな困難や
「ありふれた日常」が激変することと向き合う覚悟を
もっての決断だったのだろうか。
単なる「移民嫌い」のはけ口としての一票だったり、
ノスタルジーの熱にうなされ、時計の針を戻したくての
一票だったりした結果がこれだとするのなら、
今後何十年もかけて、その責めは負わねばならない。
「国民投票」って恐ろしい。そう感じざるを得なかった。
経済的な流失や大英帝国の分裂など、報道で言われている
様々な課題のほかに、サッカーの母国のトップリーグ、
プレミアリーグも危機に陥ってしまうのではないか、
そんな心配もしている。
英国籍以外がすべて外国籍扱いとされるのであれば、
英国以外の欧州人のプレミアリーグへの参戦は
本当に限られてしまう。
当然、質の低下は避けられまい。
日本人にとってみても、外国籍選手枠をEU圏内の選手と
争わねばならない。
日本人のプレミア移籍の壁は高くなるし、
今いる岡崎や吉田麻也も英国でプレーを続けることは
大変難しくなってしまう。
20010210arsenal

「あの頃はよかった」ってか?
何を今さら、である。