「このままでは終われない」からの執念

2012 Jリーグディビジョン1 第34節
磐田 2-1 ガンバ大阪 @ヤマハスタジアム(磐田)

勝って終われてよかった。
ガンバには恨みはない。鹿島ほどの遺恨もない。
年間34試合のうちの1試合をしっかりと勝つ。
そのために最高の準備をし、最高のメンバーを選び、
全力を尽くしてプレーをするのは当然で、
その結果、ああいうことになっただけなのだ。
ここ最近不調だった前田が、とにかくゴール前に
つめるという姿勢から生まれた先制点、
そして今季「カワムラタカヒロ化」しつつあった
背番号7が意地を出してもぎとった2点目、
ゴール前での体を張った守り(運もあったが)、
どれも「このままでは終われない」という選手たちの
気持ちがにじみ出ていた。
結果、2桁順位。
実は残留すら危うかったという事実などもあり、
シーズンとしての結果は納得できるものではない。
ただ、年間を通しての総括は今日の結果とはまた別物
なので、いずれこの場に表したいと思っているが、
選手たちの気持ちが結果に結びついた、という意味で
取りあえず今日の勝利はよかったと思う。
この後は天皇杯。まだ世界への道は閉ざされていない。
選手たちの、指揮官の、クラブの「本気度」を、
改めて年末、見せてもらおうと思う。