未だ「その日」に非ず。

台風が近づいている夜は台風情報を見ながら
テレビを付けっぱなしで寝ることにしているのだが、
今朝は目覚ましではなく、テレビから聞こえてくる
広報で聞き慣れた緊急地震速報のチャイムで目を覚ました。
NHKのアナウンサーが緊迫した声で
「落ち着いて行動してください! 」
と叫んでいて、気がつくと部屋中がきしみ始めている。
「まさか、いよいよ来たか? 」
そう思っていると、携帯も震えている。

これは初期微動なのか? だとすれば震源が近いここらは
もっと強い揺れがすぐに来るはずだ、と思いながら身構える。
大きいが、「壊滅的ではない」揺れが長い時間続く。
「・・・。」
結局揺れはひどくなることなく、おさまった。
地震が来たらまずいだろう、と思っていた我が家は無事だった。
しかしテレビのアナウンサーの声は上ずり、驚く速報が流れる。
「静岡県中部・西部で震度6弱!? 」
明らかに我が家の周辺は震度6はないと思われたが、
この速報、単なる誤りとも思えず、しばらくテレビを見続けた。
やがて天竜川以東は本当にひどかったのだということがわかり、
職場で一番近いところに住んでいる私は早めに出勤した。
職場の建物は無事だったとはいえ、仕事には大いなる影響が。
今日、職場の研修のために講師を依頼していた客人は
地震への対応の仕事のため、来訪は取りやめ。研修も中止。
そして我々は午前中、顧客の安否確認に追われることに。

亡くなった方が地震によるものだとすればそれは大変残念だが
人的、物的ともに、震度の割には奇跡的と言ってよいぐらい
少ない被害だったと言えるのではないだろうか。
今回の地震はこれまでに予想されてきた東海地震ではなく、
その前兆でもないという話が出されたが、と言うことは、
本当の東海地震は本当に我々の予想を超えたものなのだろう。
今朝の地震への対応一つとっても、
私の職場ではいろいろと「ドタバタ」があった。
これらをよく検証し、本番に備えなければならない。
強くそう思った。