それは国内で起きたテロ

見慣れた風景が多数の警察車輌で埋め尽くされる。
その様子がテレビに映し出される・・・、
まるで3年前にロンドンで起きた地下鉄テロの時のようだ。
あの中央通りと神田明神通りの交差点、
あそこであんなことが起こるとは・・・。
テレビで映された防犯カメラの映像は、
あの中央通り沿いの某牛丼屋のものだろうし、
最後に容疑者が確保されたあの路地もよく知っている。
タイミング次第では私があの場所にいた可能性だってあるのだ。
たまたまそこに居合わせただけで、
朝まで普通だった自分が、大切な人が
いなくなるなんてあり得ない。
あってはならない。
その人が長い人生の中で今まで積み上げてきた時間と、
周りの人がその人との関わりの中で積み上げてきた想い。
それらをバカな一人のわがままで、いとも簡単に破壊し、
さらにえぐり取って一生消せない大きな傷を残す・・・、
こんなことが起こっていいのだろうか。
これは国内で起きたテロと言ってよいだろう。
彼にできる償いは残念ながら
自らの命を差し出すぐらいしかないのだろうが、
ただ簡単に命を差し出してもらうぐらいでは許せない。
とさえ思える私は人権擁護者に叩かれるのだろうか。