「気がつけばそばに、松井がいた」 by あやや!?

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何はともあれ22時00分のひかりに乗らなければならない。
下を向き、帰り支度を始めたその時だった。
周囲がざわつき、ふと顔を上げると、
中村俊輔が逆サイドへ長いパスを出していた。
柳沢が折り返したところに松井大輔。
ボールは内側からネットを揺らした。一斉に皆が立ち上がる。
気持ちが帰り支度の方にいってしまっていた私は、
シュートの瞬間こそ目撃できたものの、
喜ぶタイミングは一瞬周囲より遅れてしまった。
そしてゲームセット。
拍手で選手を迎える間もなく、取り急ぎ信濃町駅へ走った。
電車を乗り継ぎ、東京駅へ。発車15分前、結構余裕だ。
ひかりのシートに収まり、流れる東京タワーを横目に缶ビール。
やっと落ち着き、今日のゲームを振り返る気分になれた。
確かに勝った。でも、7ヶ月後のことを思ったら、
これじゃ、まずいんじゃない?
欧州の、南米の、そしてアフリカの強豪と本気で戦う中で
点を取って勝っていく、相手の攻撃を封じていく、
そんなイメージは今日の代表のパフォーマンスからは
どうしてもできなかった。
3バックだったためか?14番のポカはあまり目立たなかったが
(4バックにしてからは何度かあったが)
あのヒデや俊輔までがパスの出し手と受け手の考え方の
ズレなどからすぐにボールを失うようなミスを連発。
9番と13番については問題外。特に13番は何をしていたんだ?
最後アシストした? これが本大会なら結果オーライだが、
内容が大事な今回、89分間一体どこで何をしていたんだ?
「シュートを撃つばかりがFWじゃない」なんて
逃げ口上はもう結構。
あんたにドログバのような一瞬の強さが数分の一でもあれば・・・。