「おあずけ」?

「ケルクラーデの悲劇」?
マスコミはどう名付けるか知らないが、
「悲劇」なんて言葉で片づけてはいけないし、
もはや片づける時代ではないと信じたいのだが・・・。
あのまま延長に入れていれば、動きの落ちてきていたモロッコ相手に、90分(120分)動き続けられる高い運動量と、Jでの経験を生かした落ち着いた試合運びに、点が取れていた可能性は高い。
しかし・・・その「延長戦」には突入することなく、
ゲームは終わってしまった。
ロスタイム、日本のゴールネットを揺らされて・・・。
私の目には、選手たちは延長戦に意識が行くあまり、
目の前の試合から集中力を失ってしまっていたように見えた。
「ほんのちょっとの差だが、これが世界との差」・・・
かつて何度も経験してきたことを
この世代の代表たちも経験することになってしまった。

試合後、うつろな目をした選手たち。
まだ現実を受け入れられない、そんなふうに見えた。
魂が抜けてしまったかのようなカレンの顔が印象的だった。
当然だろう。これからロッカールームに戻り、ホテルに戻り、
帰りの飛行機に揺られ、そんな中で一つ一つ気持ちを整理して、
現実を受け入れていくことになるのだろう。
じっくり気持ちの整理をしてほしい。
北京五輪予選は2年後? まだまだ道は続くのだから。
このチームが「谷間」なのか「止めどなく続く下り坂」なのか・・・
それは2年後まで「おあずけ」ってところだろうか・・・。

さぁ、A代表、日本の目は今度、あんたたちに集中して注がれることになるぞ。