素直に嬉しい。
かつて私が中学生の時、初めて東京に泊まりで出かけた時、
その時、泊まった市ヶ谷ユースホステルのフロントで
ペアレントの方と生年月日の話になり、
「東京オリンピックを知らないのか!?」
と驚かれたことがあった。
おそらく、その方にとってはつい最近の出来事なのに、
目の前のこの小僧はその後のジェネレーションなのか!!
という思いだったのだろう。
東京大会から49年、前述したとおり、私は知らない。
そして長野五輪(フランスW杯も同年)から15年。
既に今の小・中生はこの国で行われた五輪を体験していない。
(2002W杯だって、既に11年前。小学生は知らない。)
それぐらい過去の出来事なのだ。
この国に五輪がやってくる、この国から五輪を発信する、
というのはホントに大きなことだと思う。
ただ、ここからがスタート。
競技会場、インフラの整備もさることながら、
滝川クリステルがプレゼンで伝えた
「お・も・て・な・し」
がホントにできる国になっていかなければならない。
(もてなしの街、を掲げていたのに、ホントか? という
市もごくごく近くにあるわけだし。言うは易し、なのだ。)
また、今の中・高生年代が選手団の中心になるわけで、
強化も大切になってくる。
去年観たヤングなでしこや今年SBSカップで観たU-18代表は
(男子の場合はオーバーエイジ枠としてかな? )
チームを牽引する存在になっていなければならない。
そして何より、「得意げな顔したこの国のリーダー」
(自分の手柄みたいに、したり顔されてもなぁ。
でも腰抜け前政権ではこの招致は出来なかったと思うが。)
がプレゼンで国際公約してしまったように、
汚染水をはじめとする原発問題の終息を、何が何でも
進めなければなるまい。
7年後、東京は、この国は、そして私自身は・・・、
一体どうなっているのだろうか・・・。
PS.
長文になってしまうんだけれど、もう一つ。
すごく気になることがある。
4年前になかったこの盛り上がり、何なんだ!?
一体何をどうしたら、世論がここまで4年前と変わるんだ?
招致への機運がここまで「盛り上がった」のならいいが、
何者かが仕組んで「盛り上げた」のだとすると、
ある意味恐ろしい。
あれからもう1ヶ月が経つのか、と思うと、
そして、照りつける日差しの中、汗をぬぐいながら歩いた
あの頃から、季節は確実に変わった、と思うと、
その間、仕事に追われる忙しい毎日を送ってきたとはいえ、
時が過ぎるのは本当に速いと思う。
そしてあの日、2011年3月11日からはもう、1年半。
政府も含め、日本中が戸惑うことしかできなかった
あの日から時は過ぎ、少しずつ落ち着きも取り戻し、
だからこうしよう、これからはこうでないと、
みたいなことが、あちこちで言われるようになってきた。
それを少しは聞きかじり、震災について、防災について、
何となくわかったような気になっていたが、
実は何もわかっていなかった。
その場に身を置かなければ、わからないことがある。
現場に身を置いて考えたい。
そう考え、この夏、宮城を訪ねてきた。
U-20女子ワールドカップの観戦とあわせての旅だったが、
私にとってはこちらがメインの旅だった。
撮影してきた膨大な画像と、いろいろ考えたことなど、
整理をするのに時間がかかり、1ヶ月も経ってしまったが、
観戦記、ならぬ「訪問記」をアップすることにした。
薄っぺらな内容ですが、ぜひ、ご覧ください。
最後となりましたが、東日本大震災で被害に遭われた皆様に
心よりお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。
2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 3位決定戦
U-20女子日本代表 2-1 U-20女子ナイジェリア代表
@国立競技場
序盤から、よく動き回り、よく足を出すナイジェリアに苦戦した。
厳しいプレスにミスを連発し、セカンドボールはことごとく奪われ、
ボールキープすらままならない苦しい時間帯が続いた。
しかし、そんな中でもチャンスを逃さないところはさすがだ。
決めるべき人が決め、見事に2点先行した。
しかし、その後もナイジェリアの動きは止まらない。
1点差になってからは、まさに猛攻、
最後の10分などは、本当に祈りながらのゲームだった。
終了の笛と同時に訪れたのは、安堵と歓喜。
「ヤングなでしこ」としての最後の試合は勝利で締めくくった。
私が生観戦した中では、一番難しいゲームだったし、
確かに「有終の美」といえるものではなかった。
でも、結果が全てのトーナメント。
勝ったという事実が、そして、彼女たちの笑顔が何より。
本当によかった。
2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 決勝
U-20女子アメリカ代表 1-0 U-20女子ドイツ代表
@国立競技場
ここで帰るという選択肢もあったが、決勝も見ることにした。
アメリカ、ドイツ・・・どんなゲームを見せてくれるのか、
興味があったからだ。
「速い、強い、上手い」のドイツ、
堅守から正確につなぎ、速攻でゴール前に迫るアメリカ、
日本代表の彼女らには申し訳ないが、残念ながら格が違った。
私自身は日本の3位という結果について納得しながら、
90分純粋にレベルの高いゲームを楽しむことができた。
ただ、ドイツが後半、もう少し強い気持ちを持ってくれれば
もう30分楽しめたかもしれなかったが・・・。
試合後、歓喜に沸くアメリカの選手たちを、
日本代表の彼女らは、どういう気持ちで眺めたのだろうか。
その気持ちを忘れず、さらなる成長を、
A代表という次のステージでの活躍を目指してほしい。
今大会のスローガンは「希望が、みちびく。」
君たちは、日本の未来への「希望」。
私たちを、希望に満ちた未来にみちびいてほしい。
PS.
U-20女子を宮城での開幕戦から追いかけてきて、
今、こうして3決、決勝を終えて・・・、
「夏は終わった。」
そう実感する、国立の傾いた午後の日差し、
そして涼しい夜風だった。
2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 準決勝
U-20女子日本代表 0-3 U-20女子ドイツ代表 @国立競技場
実力は確実に、相手が一枚も二枚も上手だった。
試合前に、どこまで通用するか、と言っていた彼女たちだが、
現実の厳しさを見つめざるを得ない結果となった。
ただ、あの開始1分の失点がなければ、どうなっていたか。
勝てなかったかもしれないが、もう少し「勝負」できる
時間が長かったのではないか、と残念に思う。
そういう意味でも、試合序盤のあの集中を欠いたかのような
「意図のはっきりしない」パス、走り、トラップ、目配り、
その他諸々、「何となくやってしまっていた」のでは、と
思われるプレーが、今となっては悔やまれる。
流れをなかなか変えられなかったのも残念だった。
若いチームならでは、と言われてしまえばそれまでだが、
前半はダメージを引きずり、落ち込み、焦り、
そして消極的になるという悪循環にはまってしまっていた。
よさを全く発揮できない中での敗退、さぞかし無念だろう。
でも、敗れた時の振る舞いや、気持ちの立て直し、
それがしっかりできて、凛々しくあってこそ、
なでしこの血をひく、その正当な後継者じゃないのかな。
君たちにはもう1試合ある。そこで花を咲かせてほしい。
いずれにしても、次がこのチームとしての最後の試合なのだ。
2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 準々決勝
U-20女子日本代表 4-0 U-20女子韓国代表 @国立競技場
昨日のスポニチなんだけれど、一面に名前掲げるなら、
「陽子」よりも「柴田」じゃない?
もちろん、田中陽子はこのゲームでも輝いていたが、
あの、前に出たGKの寸前でボールにタッチして、
そのままゴールに転がし、流し込んだ先制点や、
ゴール左ギリギリ、ポストに当てて、ネットにはじき返す
2点めのミドルなど、柴田華絵は素晴らしい活躍ぶりだったし、
あれで韓国を少し萎えさせたかな、と思えた。
A代表のW杯優勝の時を思い出すと、「澤頼み」とかでなく
試合ごとに「日替わりヒロイン」がいたように思う。
そういう意味でも、このチームからもぜひ、
「陽子頼み」でなく、日替わりヒロインが生まれてほしい。
それがてっぺんに近づく力になるかな。
最後に・・・、
変なメッセージも、韓国国歌へのブーイングも、
テレビでわかる範囲では見られず、
(あえて写さなかった? でも報道にも出てないよね。)
選手がゲームに集中できる中で試合が行われたことは何より。
これがもし逆の国で行われてたら・・・?
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