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TOKYO 2020 !!

20130908tokyo2020
素直に嬉しい。
かつて私が中学生の時、初めて東京に泊まりで出かけた時、
その時、泊まった市ヶ谷ユースホステルのフロントで
ペアレントの方と生年月日の話になり、
「東京オリンピックを知らないのか!?」
と驚かれたことがあった。
おそらく、その方にとってはつい最近の出来事なのに、
目の前のこの小僧はその後のジェネレーションなのか!!
という思いだったのだろう。
東京大会から49年、前述したとおり、私は知らない。
そして長野五輪(フランスW杯も同年)から15年。
既に今の小・中生はこの国で行われた五輪を体験していない。
(2002W杯だって、既に11年前。小学生は知らない。)
それぐらい過去の出来事なのだ。
この国に五輪がやってくる、この国から五輪を発信する、
というのはホントに大きなことだと思う。
ただ、ここからがスタート。
競技会場、インフラの整備もさることながら、
滝川クリステルがプレゼンで伝えた
「お・も・て・な・し」
がホントにできる国になっていかなければならない。
(もてなしの街、を掲げていたのに、ホントか? という
 市もごくごく近くにあるわけだし。言うは易し、なのだ。)
また、今の中・高生年代が選手団の中心になるわけで、
強化も大切になってくる。
去年観たヤングなでしこや今年SBSカップで観たU-18代表は
(男子の場合はオーバーエイジ枠としてかな? )
チームを牽引する存在になっていなければならない。
そして何より、「得意げな顔したこの国のリーダー」
(自分の手柄みたいに、したり顔されてもなぁ。
 でも腰抜け前政権ではこの招致は出来なかったと思うが。)
がプレゼンで国際公約してしまったように、
汚染水をはじめとする原発問題の終息を、何が何でも
進めなければなるまい。
7年後、東京は、この国は、そして私自身は・・・、
一体どうなっているのだろうか・・・。

PS.
長文になってしまうんだけれど、もう一つ。
すごく気になることがある。
4年前になかったこの盛り上がり、何なんだ!?
一体何をどうしたら、世論がここまで4年前と変わるんだ?
招致への機運がここまで「盛り上がった」のならいいが、
何者かが仕組んで「盛り上げた」のだとすると、
ある意味恐ろしい。

それは夏の記憶。

あれからもう1ヶ月が経つのか、と思うと、
そして、照りつける日差しの中、汗をぬぐいながら歩いた
あの頃から、季節は確実に変わった、と思うと、
その間、仕事に追われる忙しい毎日を送ってきたとはいえ、
時が過ぎるのは本当に速いと思う。
そしてあの日、2011年3月11日からはもう、1年半。
政府も含め、日本中が戸惑うことしかできなかった
あの日から時は過ぎ、少しずつ落ち着きも取り戻し、
だからこうしよう、これからはこうでないと、
みたいなことが、あちこちで言われるようになってきた。
それを少しは聞きかじり、震災について、防災について、
何となくわかったような気になっていたが、
実は何もわかっていなかった。
その場に身を置かなければ、わからないことがある。
現場に身を置いて考えたい。
そう考え、この夏、宮城を訪ねてきた。
U-20女子ワールドカップの観戦とあわせての旅だったが、
私にとってはこちらがメインの旅だった。
撮影してきた膨大な画像と、いろいろ考えたことなど、
整理をするのに時間がかかり、1ヶ月も経ってしまったが、
観戦記、ならぬ「訪問記」をアップすることにした。

薄っぺらな内容ですが、ぜひ、ご覧ください。

最後となりましたが、東日本大震災で被害に遭われた皆様に
心よりお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。

「希望が、みちびく。」 “HOPE LEADS.”

2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 3位決定戦
U-20女子日本代表 2-1 U-20女子ナイジェリア代表
@国立競技場

序盤から、よく動き回り、よく足を出すナイジェリアに苦戦した。
厳しいプレスにミスを連発し、セカンドボールはことごとく奪われ、
ボールキープすらままならない苦しい時間帯が続いた。
しかし、そんな中でもチャンスを逃さないところはさすがだ。
決めるべき人が決め、見事に2点先行した。
しかし、その後もナイジェリアの動きは止まらない。
1点差になってからは、まさに猛攻、
最後の10分などは、本当に祈りながらのゲームだった。
終了の笛と同時に訪れたのは、安堵と歓喜。
「ヤングなでしこ」としての最後の試合は勝利で締めくくった。
私が生観戦した中では、一番難しいゲームだったし、
確かに「有終の美」といえるものではなかった。
でも、結果が全てのトーナメント。
勝ったという事実が、そして、彼女たちの笑顔が何より。
本当によかった。

2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 決勝
U-20女子アメリカ代表 1-0 U-20女子ドイツ代表
@国立競技場

ここで帰るという選択肢もあったが、決勝も見ることにした。
アメリカ、ドイツ・・・どんなゲームを見せてくれるのか、
興味があったからだ。
「速い、強い、上手い」のドイツ、
堅守から正確につなぎ、速攻でゴール前に迫るアメリカ、
日本代表の彼女らには申し訳ないが、残念ながら格が違った。
私自身は日本の3位という結果について納得しながら、
90分純粋にレベルの高いゲームを楽しむことができた。
ただ、ドイツが後半、もう少し強い気持ちを持ってくれれば
もう30分楽しめたかもしれなかったが・・・。

試合後、歓喜に沸くアメリカの選手たちを、
日本代表の彼女らは、どういう気持ちで眺めたのだろうか。
その気持ちを忘れず、さらなる成長を、
A代表という次のステージでの活躍を目指してほしい。
今大会のスローガンは「希望が、みちびく。」
君たちは、日本の未来への「希望」。
私たちを、希望に満ちた未来にみちびいてほしい。

PS.
U-20女子を宮城での開幕戦から追いかけてきて、
今、こうして3決、決勝を終えて・・・、
「夏は終わった。」
そう実感する、国立の傾いた午後の日差し、
そして涼しい夜風だった。

勝って終わろう。

2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 準決勝
U-20女子日本代表 0-3 U-20女子ドイツ代表 @国立競技場

実力は確実に、相手が一枚も二枚も上手だった。
試合前に、どこまで通用するか、と言っていた彼女たちだが、
現実の厳しさを見つめざるを得ない結果となった。
ただ、あの開始1分の失点がなければ、どうなっていたか。
勝てなかったかもしれないが、もう少し「勝負」できる
時間が長かったのではないか、と残念に思う。
そういう意味でも、試合序盤のあの集中を欠いたかのような
「意図のはっきりしない」パス、走り、トラップ、目配り、
その他諸々、「何となくやってしまっていた」のでは、と
思われるプレーが、今となっては悔やまれる。
流れをなかなか変えられなかったのも残念だった。
若いチームならでは、と言われてしまえばそれまでだが、
前半はダメージを引きずり、落ち込み、焦り、
そして消極的になるという悪循環にはまってしまっていた。
よさを全く発揮できない中での敗退、さぞかし無念だろう。
でも、敗れた時の振る舞いや、気持ちの立て直し、
それがしっかりできて、凛々しくあってこそ、
なでしこの血をひく、その正当な後継者じゃないのかな。
君たちにはもう1試合ある。そこで花を咲かせてほしい。
いずれにしても、次がこのチームとしての最後の試合なのだ。

次戦はだれが、ヒロインに?

2012 FIFA U-20女子ワールドカップ・日本 準々決勝
U-20女子日本代表 4-0 U-20女子韓国代表 @国立競技場

昨日のスポニチなんだけれど、一面に名前掲げるなら、
「陽子」よりも「柴田」じゃない?
もちろん、田中陽子はこのゲームでも輝いていたが、
あの、前に出たGKの寸前でボールにタッチして、
そのままゴールに転がし、流し込んだ先制点や、
ゴール左ギリギリ、ポストに当てて、ネットにはじき返す
2点めのミドルなど、柴田華絵は素晴らしい活躍ぶりだったし、
あれで韓国を少し萎えさせたかな、と思えた。
A代表のW杯優勝の時を思い出すと、「澤頼み」とかでなく
試合ごとに「日替わりヒロイン」がいたように思う。
そういう意味でも、このチームからもぜひ、
「陽子頼み」でなく、日替わりヒロインが生まれてほしい。
それがてっぺんに近づく力になるかな。

最後に・・・、
変なメッセージも、韓国国歌へのブーイングも、
テレビでわかる範囲では見られず、
(あえて写さなかった? でも報道にも出てないよね。)
選手がゲームに集中できる中で試合が行われたことは何より。
これがもし逆の国で行われてたら・・・?