「素晴らしいみんなと、素晴らしい舞台」by宮間あや

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー準決勝
日本女子代表 2-1 フランス女子代表
@ UK ロンドン Wembley Stadium

よくぞ、勝った。勝ってくれた。
さらに、2-0ってのは、本当に難しい点差だな、ということを
心から感じるゲームだった。
常識から考えれば、70分間ぐらいかけて1点も取れないのに
どうしたら残り少ない時間から逆転の脅威を与えられるか、
と思うだろう。
でも、それは可能なことだし、実際にそれを見せつけられた。
思えば敵将のメンバー交代を含めた采配がよかった。
あの交代以来、完全に流れを持って行かれて苦しんだ。
こちらの「ノリさん」も、さすが世界最優秀監督、
そうそう簡単に流れを明け渡すことはしなかったが、
ゲームがあと10分続いていたら、どうなっていたことか。
そんなギリギリの中で戦い、1失点はしたものの、
よく踏ん張れた。
選手たちに、スタッフに、ウェンブリーでなでしこを支えた同胞に、
心から敬意を表したい。

ここまで来れたことがすごいことなので、
何が何でも金を、とはあえて言わない。
金以外はメダルにあらず、なんてことも思っていない。
ただ、なでしこらしい、ひたむきなサッカーをやってほしい。
それに結果がついてくれば、そんなに素晴らしいことはない。

+男子。
君たちは、まだ何も成し遂げていない。
この雰囲気に浮かれることなく、ただし、いい影響は受け止め、
この後のゲームに冷静に向かってほしい。

たどり着いた聖地。

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー準々決勝
日本女子代表 2-0 ブラジル女子代表
@ UK カーディフ Millennium Stadium

2012ロンドンオリンピック 男子サッカー準々決勝
日本五輪代表 3-0 エジプト五輪代表
@ UK マンチェスター Old Trafford

ついに、日本男女代表がそろってロンドンにたどり着いた。
まず女子。厳しい90分間だった。
前半20分までのカナリア軍団の猛攻は、
96年の男子を思い出させるものがあった。
はじき返し、攻められ、はじき返し、攻められ。
その厳しい時間を、よく耐え抜いた。
あの時間を耐えたからこそ、その後があったのだろう。
澤から大儀見への機転の利いたロングパス。
そして冷静にコースを狙ってのシュート。さすがだ。
ここまでチャンスで決められずに来た大儀見だったが、
準々決勝という大事な舞台で大きな仕事をして
日本に流れを引き寄せることができた。
そして大野の追加点。これがとてもが大きかった。
時計が時を刻むにつれて、カナリア軍団の焦りを増大させ
勝利への気持ちをすり減らすのにつながった。
結果、見事にブラジルを完封し、いい形でウェンブリーへ。
「引き分け狙い騒動」も沈静化させる堂々たる勝利だ。
相手はフランス・・・確かに直前の敗戦は不安材料だ。
でも、強化試合は強化試合。
十分な情報分析と戦略の共通理解、コンディショニングの上で
思い切り戦ってほしい。

そして男子。
グループ1抜けが決まったおかげで、組み合わせに恵まれた。
そして今回も、高い位置で奪ってから裏を狙う攻撃と、
吉田を中心とするディフェンスラインの安定した守備で、
エジプトのよさを封じることができた。
早い時間、相手と交錯しながら決めた永井の1点目は
試合の流れを確定させたし、
終盤の吉田、大津の追加点も本当に素晴らしかった。
オールド・トラフォードの7万人を超える観衆を
引きつけたその「日本のサッカー」を、
ぜひ、聖地ウェンブリーでも見せてほしい。

男女代表。君たちの立つ舞台は、今こそ建て替えられたが
90年近く前から続く、歴史ある聖地。

ぜひ、ここでもう2試合、やろう。
そしてみんなで新たな歴史を創ろう。

試合後も花火を観たかった・・・。(まずはこちらから。)

2012 Jリーグディビジョン1 第20節
磐田 2-2 川崎 @ヤマハスタジアム(磐田)

悔しい引き分けになった。
勝ち切れたはずだった。
序盤から厳しくプレスをかけてきた川崎の足が
止まっていただけに、あのカウンターを防げなかったことは
悔やまれるし、本当に残念だった。
ただ、あの猛暑の中、選手たちはよくがんばっていた。
山田、駒野、そして何よりも何度も危機を救ったソウト。
康裕が、チョが離脱している分、
現有戦力ががんばるしかない。
連敗が止まったわけではない。
アウェー鹿島戦、過酷な戦いが続く。でも負けられない。

あんたがそういう覚悟なら。

拝啓、佐々木監督さん。
記者会見、見ました。
あなたが、あなたなりの覚悟で、
自分の責任において、あの采配を決断したことは
よくわかりました。
裏目に出れば批判を一人でかぶる覚悟で
事実を語ったのでしょう。
わかりました。
あなたの決断が「吉」と出ることを信じましょう。
ブラジル戦での勝利を心から祈っています。

掛川より、あなたを信じて。

こんなの、「なでしこ」じゃない!!

2012ロンドンオリンピック 女子サッカー一次リーグF組
第3節 日本女子代表 0-0 南アフリカ女子代表
@ UK カーディフ Millennium Stadium

主力温存は理解できる。しかし、なぜ前を向かない?
なぜ前線、中盤から激しくプレスに行かない?
まさか、90分間、本気で引き分けねらいだったのか?
ベンチから、前に向かうなと言う指示でも出ていたのか?
こんなゲームをやっていて本当に次につながるのだろうか?
実際、一次リーグを終わって、1勝2分けなんだろう?
これってオリンピック・チャンピオンを目指すチームの結果か?
大いに失望した。

ついでだから言うけれど、あの赤のユニもやめてほしい。
韓国か? 中国か?
五輪本大会にでられなかった頃の弱小ニッポンか?
「絆の一本線」のコンセプトは何だったのか?
(これも内心、どうよ、とは思うデザインだが。)
どうせ、どこかの右寄り政治家から、
なぜ日本の国旗の色、赤を使わないのか、なんて
JFAのお偉いさんが圧力でもかけられたのだろうが、
実際、このユニ着た時のなでしこ、ろくなことはない。

やりきれない思いで、3日間、山にこもるよ。