今、「文化」になれるかが問われている。

リオデジャネイロオリンピック2016
サッカー女子 アジア最終予選 第5節
なでしこJAPAN 1-0 朝鮮民主主義人民共和国女子代表
@キンチョウスタジアム

最低限の結果を残せなかったのだから、
「有終」という言い方は当てはまらないだろう。
でも、ほっとした。
スポーツ新聞が「脚色」して書き上げているほど、
このチームは「壊れて」いないのではないか、
そう思ったからだ。
前を向くしかない。
4年なんてあっという間だ。
実際、フランクフルトの森の奥のスタジアムから
歓喜が伝えられたあの日から、この夏でもう5年だ。
無駄に過ごせる日々など1日もない。
多くのものを失ったのかもしれないが、
この挫折からそれ以上のものを得ればよい。

そう、私は臆病だったのだ。

2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第2節
磐田 2-1 浦和 @埼玉スタジアム2002(TV)

正直、この結果は予想していなかった。
勝ち点を得られると思っていなかった。
実際、試合運びも苦しいものだった。
勇気をもって最終ラインを高めに保つことで、
押し込まれっぱなし、ということにはならなかったが、
相手に脅威を与えられるような場面も少なかった。
だから、相手のミスを突いて吉彰が先制しても
うれしい、というよりは、いつまで保てるか、
そんな腰が引けた思いでテレビを見ていた。
そう、私は臆病だったのだ。
J1に上がって初めてのアウェー。
日曜とはいえ、デーゲーム。
遠征しようと思えばできたのだ。
しかし「赤の巣窟」に足を踏み込めなかったのは、
「現実」を目の当たりにするのが怖かったのだ。
ここまで準備をしてきた監督、スタッフを、
そして、臆することなく、勇気をもって戦った
選手たちを心から称えたい。
そしてゴール裏。すごいなぁ。
表情を見ても、誰一人、腰が引けてない。
私など、まだまだだ。