不完全燃焼。

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会第2回戦
磐田 2-0 藤枝 @ヤマハスタジアム(磐田)
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この間、W杯ブラジル大会の決勝トーナメントがあったり、
天皇杯の2回戦があったりと、
ネタとそれを打ち込む時間はあったにもかかわらず、
すっかりブログには手をつける気にならず。
性格が内向きになってるのかな、と
自分で自分が心配になってみたり。
それでも仕事の山も一山(あくまでも一山)越えたし、
少し心を外に開いてみようかな、なんて思ったり。
ただ、気持ちが前向きになるにためは、
先週の天皇杯は、結果も内容も十分ではなかったかな、と。
J3のチームを相手にこの苦戦。
バックパス、横パスを繰り返す弱気な攻め、
プレスをかけ切れず、ずるずると下がるライン、
いつも見た光景が繰り返される始末。
幸運なPKと、アディショナルタイムのこれまた幸運な
追加点で何とか勝てたが、これが同じカテゴリーで、
そして目指す上のカテゴリーで通用するかと言われれば???
もはやスイスに渡った10番の不在を嘆いても仕方なく、
新外国人がどれだけやれるか、それを見に、
今日のゲームを見に向かいたいと思う。

神仏にすがる

ある程度人生を重ねてくると、
「迷い」というものはそれなりに少なくなってくるのだが
(ないとは言わない)、
健康など、自分の力ではどうにもならない部分において
何とか神仏に祈り、それらにすがる中で、
残りの人生を何とか安らかで穏やかに過ごしたい、
と考えるようになってくる。
ということで、先週末の京都遠征においては、
西京極だけでなく、様々なスポットを巡りながら、
心を清め、力を得ようと、2日間、歩いてきた。
もうじきお祭りがやってくるこんなところや、
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こんな世界遺産や(この先みんなそう)
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私にとって初訪問となる、これまた世界遺産になっている
こんな神社や
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それと同じ系のこれまた初訪問のこんなお宮や、
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仕事で使う画像データを集めるために、
かつては偉い人の別荘だったこんなお寺に
中学校の修学旅行以来、行ってみたり、
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こんなお庭があるお寺に、これまた初めて行ってみたり、
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その近くの大きな仁王門がある、
徒然草で初めてその名を聞いたこんなお寺にも
初めて行ってみたり、
07_ninnaji-temple

と、「初めて」を中心にあちこち回ることができた。
ただ、春に背中にできものができて、その完治を願う
自分は、やっぱりここが気になったかな・・・。
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病気平癒の御祈祷で有名で、ガン封じや心身の病気平癒を
願う参拝客で賑わう蛸薬師堂。
だいぶよくなりつつある背中のできものの切開跡の
平癒などを願ってお参りした。やはり健康第一。
そしてもう一つ、今回の訪問の目玉はここ。
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今回の宿泊先、ホテル杉長。
何のことはない、普通の和風旅館だ。
だがここを予約したのはわけがある。
ナイトゲームだし、のんびり泊まりで行こうと考え、
楽天トラベルで大浴場付きの宿を探していたら、
ふと目がこの宿に留まった。
遠い昔、十代の頃に聞いたことがある懐かしい名前。
そう、ここは中学校の修学旅行で宿泊した宿だった。
宿での記憶はほとんどなく、
テレビの深夜番組を見て盛り上がったり、
持って行ったCB無線のトランシーバで部屋同士通話し、
くだらない話をして盛り上がったりしたことぐらいか。
それでも玄関周りの店構えは、
そう言われれば何となくそんな感じだったかなぁ、
という気がした。
懐かしさと初めてを同時に味わいながらの、
私の「上洛」は終了した。
これはこれでたのしかったなぁ。

上洛、そして天下取りへ・・・。

2014 Jリーグディビジョン2 第21節
磐田 3-2 京都
@京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
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まずは単独2位で自動昇格圏キープ、何よりだ。
でも、本当はもっとぶっちぎりで勝てたはずだし、
3位松本との勝ち点差も伸ばせたはずだ。
自分たちで苦しいゲームにしてしまったような
印象を受けた。
得点シーンは、特に右サイドで数的有利を作り、
久しぶりにいい制度のクロスを送って、
入ってきた前田がきっちりと決めるなど、
こんなにすがすがしいものはなかった。
それなのに・・・
なんか不用意な奪われ方から不用意な隙を突かれて
1点差になるのをああやって2度も見せられると
やっぱりダメだろ、なんて思ってしまう。
終盤だって周囲からは、
「扇谷、もういいだろ。」
「終わりだ。もう終わり。」
の大合唱。
それぐらい、「命からがら」だったと思う。
勝てて何よりで、だからこそ帰り道が心地よかったし、
次の日の京都ぶらぶら散歩もいい気分でできたのだが、
これじゃ、松本を引き離せないなぁ、と先行きが
不安になる始末。
山田を失う(んだろうな)一方で、獲得した新外国人は
果たしてフィットするのか、懸念材料は大きい。
折り返しでリーグ戦のないこの2週間は大切にしてほしい。

今日の一曲

一夜明けて改めて思ったのは、
「専制君主」が「取り戻したかった」日本って、
こんな国だったんだな・・・と。

久しぶりに、学生の頃に読んだ本を引っ張り出したよ。
「政府を拘束するはずの法を、
 政府の一方的な解釈により、
 都合のよいように、
 いくらでも変えられるとするならば、
 それはもはや「法」ではない。
 このようなことがゆるされるならば、
 もはや憲法はなきに等しい」
              渡辺洋三著「法とは何か」

初版は35年ぐらい前だから、現代と世相はちがうし、
上に書かれていることも、今もめてることではなくて、
自衛隊と憲法について書かれた部分で、事情は異なるが、
ただ、この一文については時代を超えて通じるものが
あると思うんだけれど・・・。

ということで、今日の一曲。

もはや「戦後」ではない。

学生の頃、わずかばかり法律学をかじった自分だが、
その時に、憲法とは何かについて、
「国民を守るために、国家権力を縛るためのもの」
だと教わった。
だからこそ、国家権力は憲法の支配の下にあるべきで、
一応、我が国はその下に置かれた立憲主義の国だと
思い込んでいた。
しかし今日、「得意げな顔したこの国のリーダー」は、
おいおい若造、それはちがうんだぞ、
法の支配なんてバカバカしいものはこの国にはないし、
支配者である私がそう考えたら、それが法なのだ、
この国はそういう国なのだ
、と教えてくれた。
バカバカしい。
そんな国に誇りだなんて、とんでもない。
今日ほど、この国を情けないと思った日はない。

この投稿のタイトルは、かつての経済白書の一節だが、
私が言いたいのはそういう意味ではない。
もはや第二次世界大戦の「戦後」の時期ではなく、
「次の戦争」の「戦前」の時期に入ったのでは?
そう思えてならない。

国への誇りを失った夜は、BGMにこの曲を。