「磐田」カテゴリーアーカイブ

今さら「時間をかければよかった」なんて

Jリーグディビジョン1 第33節
磐田 0-1 鹿島 @カシマサッカースタジアム

冬枯れのこの季節、あの「異国の」スタジアム、
まるでデジャブのように訪れた衝撃的敗戦。
7年前と同様、悲劇は繰り返された。
セットプレー一発に沈み、
その後訪れるものすごい喪失感と失望感と、
「何とかならなかったのか?」という思い。
「虚ろ」とはこういうことを言うのだろう。
あと10秒耐えていれば、
25番が余計なことさえしなければ、
自動降格だけはほぼ安全圏だったのに・・・。

幸い、下位陣はうちと同様、総崩れとなった。
つまり明日の大宮の勝敗にかかわらず、
最終節、うちが勝利しさえすれば、
ヴェルディが大勝しない限り
(うちよりも3点以上の差で勝利)
残留できることになる。
何が何でも勝ち点3、
多忙期であることは十分承知の上で、
磐田で声を送らねばならない。

それでも何とか勝ち点1

Jリーグディビジョン1 第32節
磐田 3-3 柏 @ヤマハスタジアム(磐田)

あのまま終わっていれば勝ち点は36のまま。
入れ替え戦対象に後退するところだった。
そんな中でもカレンが意地を見せてくれたおかげで
差し当たって勝ち点1を積み上げ、
かろうじて得失点差でヴェルディよりも上に。
最低限の結果は残せた。
しかし・・・、
2点差に開いた後のセットプレーからの失点は
本当に「いらない」失点だった。
あの失点がきっかけに柏の動きも活性化したし、
こちらもおどおどした鈍い動きに
なってしまったように感じた。
3失点もしていては勝つことはできまい。
このところ失点癖は改善の兆しが見えていただけに
ショックだし、残念だ。
ホーム全勝という目標は早くもつまずくこととなった。
こうなると次の鹿島戦はやむなし、というわけには
いかなくなってしまった。

満足感


背番号16、先代7、名波浩の引退発表会見を見た。
「やりきった」と言う笑顔。
14年間、本当に自分の出せるものを出してきたんだと
そんな彼の気持ちが伝わってくる。
また、黄金期についてはその瞬間に立ち会えたということでなく
「強くなるまでのプロセスに自分自身がチームの力になれて
 たずさわれたところが一番の思い出」
っていうのは、聞いていてこちらも熱くなった。
忘れられないのは99年5月、国立での鹿島戦。
0-1で残り時間がどんどん少なくなる中、
ゴール左側で得られたFK。
見事な弧を描いてゴールに吸い込まれ、
勝利に望みをつないだあの瞬間。
今でも忘れられないし、
私が生観戦した中での磐田のベストゲームとなっている。
クールな言動の裏側に秘めた熱い「ジュビロ愛」、
ぜひ残り3節、若手に伝えながら
J1残留の力となってほしい。

厳しい戦いはまだまだこれから

Jリーグディビジョン1 第31節
磐田 1-0 清水 @エコパスタジアム

何はともあれ、よかった。
残り4つのうち、ホームは3つ。
この3つは全勝でいきたい中で
その中でも困難なのがこのダービーだった。
いろいろな遺恨がつまったこのカード、
それに降格争いが絡んでくるとなれば
難しいゲームになるには必至。
そんな中、前田。
相手のミスを見逃すことなく、
よくぞあれだけ角度のないところからのシュートを
見事にものにしたものだ。
そのほかにも耐えに耐えた急造3バックの粘りも称えたい。
加賀なしの試合がもう1試合、
田中誠の復帰ももしかして長引くのであれば
次も厳しい状況に変わりはない。
これを自信に次に向かってほしい。