「奇跡のリング」

朝起きた時、照っていた日差しがいつしか消え、
午前7時前、空は分厚い雲の向こうに。
部分食が半分を超えても、太陽周辺の雲は取れず、
周囲はどんどん暗くなっていく。
雲がさらに厚くなっているのだろう、絶望的だ、
窓から外を見ながら、そう思っていた。
しかし、外に出てみると事情は変わっていた。
暗くなっていたのは雲のせいではない。
食が進んでいたからなのだ。そして・・・。

食の最大まで10分、東の空に光が差し始めた。
雲ごしに形を変え、円形に近づいた太陽が姿を見せる。
そしてついに雲越しに白いリングが・・・!!
雲越しの白い太陽はうまく撮影できなかったが、
日食グラス越しにIXYをあてがって、
何回かシャッターを押してみた。

実際にはもっとくっきりと見えていたのだが、
IXYではこんなものか。残念。
撮ったり、見たりで、結構せわしなかったが、
長い時間続いたため、心の中に焼き付けることができた。

次に見られるのは18年後。
その時、自分はどういう状態でいるのだろう。
でも、22年前から歌に歌われ、それを聴いてきた金環食を、
今日この目で実際に見てみて、
「時間を超えた永遠を信じて」(by吉田美和)
みたくなったような気がした・・・。

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