弱気なバックパスという亡霊。



8か月ぶりに電車に乗った。
記憶が確かなら、2月6日の上浅田の焼肉屋での飲み会以来だ。
こんなに長いこと鉄道に乗らなかったのは、物心ついて以来
ないのではないだろうか。
浜松に行ったり、愛知の母親の実家や名古屋に行ったり、
静岡から地元に帰省したり、出張したり、遠征したり・・・。
鉄道は自分のくらしと共にあり、くらしの一部だったから。
ただ今日の車内は、浜松までは空いていてよかったのだが、
磐田、袋井と過ぎて水色ユニフォームが増えていくたびに
何とも言いようのない「圧」を感じたのは確か。
これまでは「仲間が増えていく」と思っていたのに・・・。

愛野駅で降りて、坂を登る。
1年前はラグビーワールドカップに心躍らせた坂だ。
しかし・・・。


今日から食品の物販店舗が一部再開されたというのに
この閑散さ。世は変わった。
今は平時ではないこと、少なくともそう考える人が多いことを
思い知らされる。
実際スタジアム内の座席は相変わらず3席ずつ空け。
2層の開放はなし、アルコール販売もなし。
何とかスタジアムに賑わいをつくりだそうとしていた
あのころがうそのようだ。
しかしゲームはいつもどおり始まり、そして流れる。


新監督に政くんを迎え、変容を期待したが・・・。

2020明治安田生命J2リーグ 第24節
磐田 1-2 京都 @エコパスタジアム(Live)


見事な逆転負け。
たった2日では変わりようがないって。
亡霊が取り憑いたかのような相も変わらずのバックパス。
縦に向かう姿勢がなかったとはいえないが、
染みついた悪癖はなかなか取り払えないのだろう。
縦に、前を信じて鋭いパスを出していたのはいつのことか。
俊輔が残していった遺産は既に食い潰したな、と。
今さら遠藤が入って活躍しても、昇格圏入りはかなり厳しく、
また、報道では今季限りの期限付きとか。
残された期間で昇格という「結果」を出すことは難しくても、
磐田に取り憑いた「後ろ向き」という亡霊を引き剥がして、
チームの悪癖を改善してもらえたらいいのだが、
たった2か月しかなくてはそれも厳しかろう。
それでも、何かにすがらずにはいられない。
今は、政くんと遠藤にしがみつくしかないのだ。

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