もし、これでチームが変われたなら、彼は相当だ。



「秀人なのかぁ・・・。それも暫定でなく、正式か。」
というのが、報道を初めて見た時の最初の思いだ。
鈴木秀人という人物に信頼を置いていないわけではない。
かつてはスタンドから彼の背中を押した一人として、
その熱さ、前向きさはよくわかっている。
指導者としても、各カテゴリーで経験を積み、
前監督を「一番近いところで」「一体となって」
支えてきたこともわかっている。
ただ、だからこそ、不安はそこにある。
これまで参謀として指揮官を補佐することに尽してきた者は
得てして戦略を練る際、かつて仕えてきた指揮官のやり方を
「下敷き」にしがちになってしまうものだと思う。
特に「こんな時どうする? 」というようなギリギリの判断を
求められた時こそ、それは出がちだ。
前指揮官の下、現有戦力をどう見て、どう生かすべきかも
共通理解の下でやってきているので、多少見解のちがいも
あるかもしれないが、前任者と大きくちがわないはずだ。
(そんなにちがっていたらとても同じチームではやれてない。)
その参謀が指揮官になって、大胆な改革を行えるのだろうか。
実際、インタビューでは「このタイミングで多くを変えても」
と言っている。
でも、それは変えないのではなく、変えられないのではないか。
チームがいい状態で前任者が勇退し、それを引き継ぐのなら
一番近くにいた参謀の内部昇格でもよい。
でも、今、必要なのは変革で、新たな引き出しではないか。
だとするならば、外部の人材に依頼するべきだったのでは?
というのが、職種はちがうが今の私が経験から思うところだ。

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