ささしまライブ、ビルの谷間で感じる幸福

aiko Live Tour “LOVE LIKE ROCK Vol.9”
@ Zepp Nagoya (Live)

このチケットの抽選申し込みが始まった時、少し迷った。
「本当に行くのか? 」と。
同じaikoのライブでもLOVE LIKE「POP」と「ROCK」は
全くちがう空気感だ。
「POP」はアリーナやホールを使って、全席指定。
自分のシートが確保されていて、いつ会場入りしてもOK。
ライブ前には離席してトイレや物販にも行けるし、
シートで前後は区切られ、隣席の人とも少し間がある。
一方、「ROCK」はオールスタンディング。
Zeppなどのライブハウスを使い、当然座席なし。
入場は開場と共に整理番号順。
中に入ったら、みな思い思いの場所に立つ。
場所を決めたら、基本そこは動けない。トイレも無理。
そしてライブが始まれば、前後左右はラッシュ時の電車だ。
ある意味「ワイルド」なのだ。少々キツい。
「POP」はいいけれど、「ROCK」はそろそろ卒業か、
とも思うようになっていた。
そんな思いを抱えながら昨日夕方、名古屋・笹島のZepp前。
行列に並ぶ人に整理番号を訪ねながら、自分の番号のところへ。
そして、開場時刻に。行列が動き始める。

中に入ると取り急ぎ自分の居場所を探す。
狙い目は視界を遮るものがないところ。
(背があまり高くない女性だけのグループの後ろなど。)
見つけた。バッチリだ。そこを動かない。
そして始まる。夢のような2時間が過ぎていく。
今回はどちらかというとマイナーな曲が多かった。
オープニングの「ゴーゴー・マシン」もアルバム未収録で
シングルのカップリングとのこと。
ほかにもアルバム未収録の曲や配信限定とかが数曲。
ちょっと戸惑ったけれど、生で彼女の新しい世界に触れられ、
それはそれでよかったかも。今度ダウンロードしてみようか。
それでもライブはすごい盛り上がり、みんなよく知ってるな。
花道を通ってセンターのステージでもよく歌ってくれたのだが、
このセンターのステージ、私からほんの数メートル。
まつげの一本一本も見えて肉声で普通に会話できる距離で、
マイクの「aiko」の文字がはっきり読み取れる。
こんな距離で全力で熱唱する彼女を見られる「成功体験」を
してしまうと、冒頭の「そろそろ卒業」は「撤回」か(^^;)
2度のアンコールを経て「be master of life」で終演。
明かりがついて、退出する頃には汗だくのフラフラ。
Zeppの外には、まだ心をaikoに持って行かれたままの
ジャンキーが気持ちの持ってきどころを探してgdgd。

私も笹島のビルの谷間で夜風に吹かれながらクールダウン。
心地よい。
年明けのLLR9後半での名古屋公演も抽選申し込みが
始まっているのだが、申し込んでみようかなと考えながら
名古屋駅へと向かった。