「やさしい時間」

いい「遠征」だった。
もちろん、磐田が勝って最下位脱出したというのもあるが、
ホントに信州っていい。
ゲームを終え、シャトルバスを待って、小雨降る中、
ようやくたどり着いた宿がこんなだったら、どうします?


正直言って、涙が出そうだった。
もし負け試合だったとしても、同じ思いだっただろう。
互いに最下位を争うという厳しい状況下で
いくら商売とはいえ、こんなことをしてくれるところは
ホントに少ない。
で、このホテルだけか、といえば、なんのなんの。


こんな張り紙が、キオスクに、居酒屋に、商店街に、
これでもかってぐらいに張られているのだ。
ほかにも、ゲーム後に駅の時刻表を何気なく見ていたら
磐田のレプリカユニフォーム姿の私に山雅サポの方が
「何かお困りですか?」
と、ごくごく自然に声かけてくれるのだ。
今回はなかったが、前回は売店で並んでいる時にも
静岡から来たんですか、と話しかけてくれたし、
何てホスピタリティあふれるアウェーなんだと思った。
ぜひ、共に残留して、来季も共にJ1で、
そしてぜひまた訪ねてみたい、と思える道中だった。
ちなみに、次の日はこちらへ。


帰りと逆方向じゃん、と言われそうだが、長野へ。
そして善光寺を訪ねてみた。
長野が南北に長い、というのは、冬は自分で運転して
木曽へ、白馬へ、北信へ、と訪ねているのでわかっている。
それでも冬は、滑りメインで、長野市はあくまでも通過地点。
こういう機会ででもないとなかなかお参りできないので
特急で1時間弱北上し、訪ねてみた。
心を静めて手を合わせ、穏やかな気持ちになる。
地下の暗黒の世界を巡って、極楽浄土との接点を感じる。
いい時間を過ごせた。
さて、帰宅後1日体を休められたが、また今日から「日常」。
今週はハードだ。
でも、あのほっこりした時間を思い出しながら頑張りたい。