「御当地」は誇り。

そろそろ飽きてきましたか、徳島土産話シリーズ。
ということで今回は最終回、「御当地ラーメン」である
「徳島ラーメン」について。
4日間の滞在中、回ったお店はなんと4軒。(1日1軒!?)
これまでに札幌、博多などラーメンを名物とする地を
いくつか回ってきたが、こんなに多く訪ねたことはない。
ではなぜ!? それは私の中で
「徳島ラーメンって一体何なの!?」
というクエスチョンが頭の中にあったからだろう。
札幌にせよ、博多にせよ、御当地まで行かなくても
その名を冠してラーメンを出す店はあり、特色もわかる。
ただ、「徳島ラーメン」を出す店は少なく、
正直どんなラーメンなのか、私の中でイメージがないからだ。
今回は4軒のうち、私が「ふむ」と思った2軒だけを紹介。
(車で行っていないので、いずれも駅から徒歩圏内のみ。)
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まずは徳島駅前にある「徳島ラーメン 麺王」。
徳島ではいわゆる「茶系」と呼ばれる部類。
スープはコクがあるのだが、どんよりとはしておらず、
パンチが効いた濃厚甘めの豚骨醤油味だった。
麺は風味のよい細麺でしこしこした食感がうまい。
徳島ラーメンの特色、生卵をトッピング。
麺と絡めて食べるとまたちがう風味。
煮込んだバラ肉と絡めると何かすき焼きみたい。美味だ。
そして、今回ここがベストでは、と思った店はこちら。
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「いのたに 本店。」
阿波踊り会館から1本手前の大通り、
昨日紹介した「とりぞう」と同じ通り沿い。(眉山側)
新横浜ラー博への出店歴もある有名店だ。
こちらも同じ茶系の豚骨醤油味。
麺王との違いは、あちらほどパンチは効いていないが、
意外とスルッとスムースに体に入っていくのだ。
「あっさり」とは異なって「まろやか」とでも言おうか、
体に優しいくどさがない甘辛味だった。
麺は細くもなく、太くもない中太麺。
スープや一緒に頼んだ生卵が麺によく絡んで
おいしくいただくことができた。
このまろやかさ、マイルドさは、毎日食べても平気かも。
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個人的には「塩ラーメン」の方が好きな私だ。
ただ、この茶系濃厚豚骨醤油、というスタンスは、
長年この地域の住民の間で引き継がれてきたもの。
他に誇れる食文化であり、徳島のアイデンティティ。
4日で4店はいい経験だったし、この2店については
さすがだ、と思った。
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さてさて、長いことお土産話にお付き合いいただき、感謝。
さ、いつまでも浸ってないで日常生活に戻って前を向かねば。