全否定ではないが、「ううむ。」

20150814prime_minister_abe

(画像はNHKの中継画面を一部加工しました。)

一応、生で見て聞いていた。
最初から最後まで、通して。その後の記者会見も。

ううん。
「ダメだ」とは言わない。全否定などもしない。
一文一文聞いてくと、言ってることはもっともだし。
ただ、いろいろ思うところがあった。
それを少し、整理してみたいと思う。

最初は中学、高校の世界史、日本史をふりかえるような
「歴史講義」が延々と続いて、「?」と思った。
もっともこれは、政府としての明治以降の流れについて
公式の歴史解釈を表したという意味では
意味があるかな、とも思う。
ただ、そのわりには、満州事変、そして国際連盟からの脱退
から後が一気にすっ飛ばされてたけれど。
(そこが大事じゃないの?)
それよりも、聞きながら私が思ったのは・・・、

「これって、何人かの意見の寄せ集めでしょ。」

話があちこちへ飛んでみたり、
一つの話の中に同じような趣旨のことが
何回か繰り返し出てきたり・・・。
話について行くの、大変だった。
それに、既にメディアで言われているように、
前の2人の総理談話を「引用」するような形で
話を作る場面が多くて、

「結局、あなたはどう思ってんの?」

ってところが、ストレートにはわかりづらかったかな。
支持層である「右寄り」の皆さんへの配慮、
一方でリベラルな世論や中韓への配慮、
どっちもそれなりに気を遣わなければならない中で
自分としては触れたくないことが多かったんだろうな
というようにも感じた。

最後に。
「子どもたちに謝罪を続ける宿命を
背負わせてはなりません。」
というのは、私も「一部」は同意できるところもある。
ただ、それはその後に総理が述べた、
「過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。」
ということを誠実に続けることが条件かな。
あなたがそれをした上で、同じくあなたが触れた
「我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、
力の行使ではなく、平和的・外交的に
解決すべきである。」
ということを、実際の政治で示すことが必要だと思う。

本来明日、いろいろな思いと共にアップすべきところだが
明日は自宅を離れて落ち着いてアップできるか?なので
今日アップさせていただきました。
「戦後」と呼ばれる日々が、これからもずっと続き、
「戦争」と言われるものでつらい思いをする人たちが
この国から出ることがありませんように。
そして、世界からも。