経営者とは、かくあるべきなのだ。

この方が社長でなければ、磐田がJリーグに昇格して
あんなに短期間で強くなることはなかっただろうし、
あれだけの選手をそろえて、魅力的なサッカーを
展開できるようになることはなかっただろう。
ということは、私がジュビロ磐田というクラブに
「ハマる」こともなかっただろうし、
ホームゲームに足繁く通ったり、
チームを追って1か月の間に2回も九州に足を運んだり
するような生活をすることもなかっただろう。
つまり、この方が社長でなければ、私の日々の生活は、
今とは大きく違うものになっていたはずなのだ。
(だとすれば休日は一体何して過ごしていたのだろう? )
20141113_good-bye_president

ジュビロ磐田というクラブに力を与え、
Jでの躍進を通して、この遠州地方に活気をもたらし、
多くの人々のくらしに「わくわく」の種をまいた
偉大なクラブ経営者、元ジュビロ磐田社長の
荒田忠典さんが亡くなられた。
かなり前、もう10年以上前のことだろうか、
負け試合の後に新横浜駅で帰りの新幹線を待つ間、
側近の方と、新たに補強した外国籍選手について
熱く語っている姿を見かけたことがあったが、
クラブを思う気持ちの熱さ、強さが伝わってきて、
今日はダメだったが、この社長に任せておけば、
またクラブは上向いていくにちがいない、
そう信じさせてくれる社長だった。
どうだ、その後の社長たちは。
荒田さんの貯金を食いつぶしてるだけじゃないか。
荒田さんの半分でいい。
クラブ愛とビジョンをもった経営者が現れてほしい。

荒田さん、本当にありがとうございました。