これは「カステラ」ではないのかもしれない。

20140929chokorate
口に含んだ瞬間に驚いた。
「何? このしっとり感!?」
濃厚なチョコレートの風味としっとり・ふわふわの生地。
もはやこれはカステラの域を超えた「ショコラ」だ。
一口、二口とゆっくりと噛みしめながら、
舌の上で融けていくまでの間、
上品でまったりとしたカカオの風味と
食感と甘みを同時に味わえるザラメの旨味が
絶妙な調和で口の中に広がっていく。
これはよかった。

学生の頃、初めて長崎を訪れた時は、
カステラと言えば福砂屋だと聞いていて、
ノーマルなものを土産にしたものだったが、
今や福砂屋のカステラは長崎まで行かなくても
遠鉄百貨店でも手に入る御時世。
だったら、ここでなければ買えないものを、と
ネットでの評判を聞きつけて、駅ビルの松翁軒へ。
「チョコラーテ」を買い求めた。
あまりにチョコが濃厚で、ノーマルなカステラの
生地によくある「たまご感」が全くない。
それがいいのかどうかはよくわからないが、
とにかくこれはおいしかった。
「今回の土産はちょっと「変化球」で。」
そう思うのであればこれはおすすめ、そう思った。